NOVA(4655)、ジー・コミュニケーションに営業譲渡

2007年11月07日 08:00

株式イメージ現在会社更生手続きをしている【NOVA(4655)】は11月6日記者会見を開き、スポンサー企業として【Gネットワークス(7474)】【Gアクト(7428)】などの親会社であるジー・コミュニケーションの100%子会社、ジー・エデュケーションが内定したことを発表した(【発表リリース、PDF】)。NOVAそのものは事業を大幅に縮小された上で営業譲渡され、その後精算される。

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リリースによるとジー・エデュケーション社では元々「EC英会話」という英会話教室を、北海道を中心に42教室展開。そこでNOVAから「駅前留学」事業、「お茶の間留学」事業、「NOVA KIDS」事業の3事業を継承。まずは30教室を速やかに移行して授業を再開し、当面は200教室体制を目指して努力するという(NOVAそのものは経営破たん直前には670教室ほど存在)。

NOVA受講生の前払い授業料について債務の継承をしていないが(つまり前払い金や中途解約に伴う債務は引き受けていないので、ジー・エデュ社への請求はかなわないということ)、受講生への支援措置として「同様の受講内容を通常の25%の受講料で受講できるよう設定」、また従業員の雇用に対しても最大限の配慮をする(新スポンサーに就職を希望する者は原則として新スポンサーが新たに採用)とのこと。

ちなみに「NOVA」が所有する各種商標については、すでにジー・エデュ社が「EC英会話」という名前を用いているため、今後検討した上で決定するとのこと。「ノバうさぎ」がどうなるかも、ジー・エデュ社の胸先三寸ということになる。

債務が継承されないので、受講生にとっては割り切れない部分もあるだろうし、従業員や講師には「給与未払い分がチャラになってしまった」と不満をもらす人もいるだろう(「給与未払い分」については恐らく別途通常の法的手続きに従い、行政から支援があるはずだが……)。しかし一部報道によればジー・エデュ社の提案は複数のスポンサー候補社の中でも「受講生や従業員の保護の観点から考慮すれば」群を抜いて優れていたとのこと。「これでもまだ良かったほう」と考えて納得するしかないのだろう。

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