クラウドソーシング、CSF、バズマーケティング……いくつ意味が分かります?

2007年11月29日 08:00

検索エンジンgooにおいて実施されていた【実は意味を知らなかったビジネス用語ランキング】の結果発表が行われ、第一位には「クラウドソーシング」がついた。その他にもランキングにはカタカナやアルファベットの言葉が並び、「なんとなく理解できていそうな気がするけど、実際には意味をしっかりと把握していない」ような言葉がずらりと並ぶ結果となった。

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今調査は10月、gooリサーチのモニターに対してアンケートを行い、その結果を集計したもの。具体的な日数や集計母数は掲示されていない。

トップについたのは「クラウドソーシング」。要は「手弁当で開発を頼もうとするスタイル」のこと。自社ではなく外に開発を任せるスタイルを「アウトソージング」と呼ぶのに対し、一般の人たち、つまり群集(クラウド、Crowd)が集まって行なうこと(あるいはお願いするもの)。インターネットを情報交換媒体として用いる昨今ではよく使われるようになったスタイルとのことだが、言葉そのものを耳にしたことがない人も多いに違いない。

第二位には「CSF」。アメリカの連続ドラマのタイトルにこっそり混ぜても分からないようなキーワードだが、実際には「目標達成のための重要な成功要因、Critical Success Factor」を意味する。主に経営において使われる言葉。ちなみに達成すべき経営目標とはKGI(Key Goal Indicator)と呼ぶ。分かりやすく使用例を挙げると「美味しい卵焼きを作るというKGIのためには新鮮な卵や適切なフライパンや火力を持ったガスコンロ、そして料理人の腕というCSFが必要不可欠」というところか(経営とは別物の例だが)。

第三位には「バズマーケティング」。「バス」マーケティングではない。「バズ」とは「Buzz」と書き、元々虫の羽の音を表しており、そこから人々が噂話でざわめいている状況を示している。主にネットを媒介として用いた口コミ戦略というところ。似たような言葉として「バイラルマーケティング」(バイラル、とは「ウイルス性」を意味する)。

以後「ロングテール」「CPC」「BSI」「ブレスト」などと続くが、それらのキーワードにはいくつかの共通点があることが分かる。

・上位陣の得票数が高い。つまり「よく分からない」度合がいずれも高い。
・カタカナや略字ばかり。内容を説明されれば「なるほど」と分かるのに、略されたりカタカナ化されることで分からないものも多い。
・ビジネス用語ではあるが、同時にインターネット関連の言葉が多数を占める。


元々専門用語、業界用語にはその業界ならではの言い回しや略語が用いられ、第三者が聞いたらまったく分からないものが多い(例えばいきなり「モンロー効果」「ノイマン効果」といわれてもほとんどの人は意味が分からないだろう)。今回ランキングされた言葉のほとんども、たいていは何度か耳にしたり目にしたことはあるものの、意味がまったく分からなかった、あるいは「なんとなくこのような意味ではないだろうか」レベルでしか認知・理解がないものばかりだと思われる。

相手はもちろん自分自身も煙に巻くために、このような言葉を用いる場合もあるかもしれない。しかし実は意味を違えて使っていて、後で赤っ恥をかくことがないよう、せめて正しい意味くらいは把握しておくにこしたことはないだろう。


投票部分イメージ蛇足なお話。最近gooランキングではリンク先のトップにあるように、円グラフをクリックすることで直接投票でき、投稿されたコメントがスクロールするという「このランキングに対する評価」をビジュアル的に表す「ガジェット」が追加された。見た目も良く、非常に分かりやすく使いやすいものなので、できればブログパーツかASPサービス、フリースクリプトとして提供してくれるとありがたいのだが……

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