年賀状 出さない人は約1割 はたち未満は 3割出さない

2007年11月18日 12:00

年賀状イメージgooリサーチが11月13日に発表した調査結果によると、今年年賀状を送ると答えた人は全体で87%と9割近くに登った。枚数の違いはあれど、完全に電子メールに頼って年賀状そのものを全廃した人はまだ少数派のようだ。一方で若年層においては出さない割合が増えており、郵便局グループが懸念している「若者の年賀状離れ」が進んでいることが推定される(【発表リリース】)。

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今調査は読売新聞とgooリサーチが共同で10月下旬に行い、1082人が回答した。調査方式はネットリサーチ。回答者の性別・年齢分布は公開されていない。

年賀状を出さない人は13%・100通未満が7割近く

年賀状を何通出すかという問いには、7割近くの人が「100通未満」と答えた。主流は2ケタ台の枚数であることが分かる。

出す予定の年賀状の枚数
出す予定の年賀状の枚数

「プリントごっこ」などのはがき印刷機やカラープリンタの普及で枚数が増えてもあまり労力を気にする必要は無くなったが、「やはり年賀状は全部手書きで」とこだわりを持つ人も多いだろう。今アンケートでは「印刷はしない」派は1割にも満たなかったが、「手書き」の中にも100通、200通レベルで出すツワモノもいるに違いない。

一方、「出さない」人も全体で13%いた。「紙の」年賀状を出さないのか、それとも「電子メールも含めた新年のご挨拶としての」年賀を出さないのかは不明だが、1割以上の人が年賀状を使わないと回答しているのは、それなりに多い気がする。

若年層で進む「年賀状」離れ

年賀状を何通出すか、この問いへの回答を年齢層別に見ると各層の考え方の違いが如実に把握できる。

出す予定の年賀状の枚数・年齢別
出す予定の年賀状の枚数・年齢別

60代以上では「出さない」人はわずか5%しかいない。しかし20代では21%、10代に至ると1/4強の27%が「出さない」と答えている。出すにしても10代・20代は「20通未満」「20~50通未満」が圧倒的に多く、全般的に年齢を経るに連れて枚数が増えてくる按配である。例えば60代では3人に1人が100通以上は出す、という計算になる。


今調査結果では「年賀状を出さない」人が「電子メールで出す」のか「年賀そのものを行なわない」のかどうかまでは尋ねていない。「年賀状出さない派」が果たして電子メール年賀に移行しているのか、それとも年中行事そのものを敬遠しているのかどうかまで、判断することは難しい。

■年賀葉書発行枚数
・2003年(2004年用)……44.6億枚
・2004年(2005年用)……43.5億枚
・2005年(2006年用)……40.2億枚
・2006年(2007年用)……37.9億枚
・2007年(2008年用)……39.165億枚

それでも多くのネットサービスで年賀電子メールサービス(パソコン・携帯電話問わず)を提供していることや、各携帯電話キャリアが年末年始の挨拶メールでアクセス数が急増することを理由に規制をかけていることを考えると、相当数が「年賀状から年賀メールへ移行」したと推定してもよさそうだ。ちなみに郵便局が発行している年賀葉書枚数は毎年減少傾向にあるが、今年(来年用)葉書は民営化したこともあり新製品が増えた関係で、多少枚数が持ち直している。

若年層において特に「年賀状を出さない」層が多いが、この層がそのまま歳をとっても「年賀状を出さない」ままでいるのか、それとも社会のしがらみで「はがきによる年賀状」を出すようになるのか。数年後に同じ調査を行なうことで明らかになるだろう。

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