21世紀のツェッペリン号は「空飛ぶスパリゾート」

2007年11月04日 12:00

Strato Cruiserイメージ日本では採算性の問題から一時復帰した飛行船もなかなか厳しい状況に置かれているようだが、イギリスでは景気のよい話が持ち上がっているようだ。「空飛ぶスパリゾート」と表現され、その呼称に相応しい内容を持つ飛行船の計画が持ち上がっている(【参照:Daily Mail】)。

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その飛行船の名前は「Strato Cruiser」。「ツェッペリン号のライフスタイルを(現代に)」とも呼ばれているこの飛行船は、アートディレクターのTino Schaedler氏(「ハリー・ポッター」シリーズのアートディレクターにも名を連ねている)とデザイナーのMichael J Brown氏によって開発されている。

飛行船「Strato Cruiser」。既存の飛行船とはややイメージが異なる、角ばったデザイン。
飛行船「Strato Cruiser」。既存の飛行船とはややイメージが異なる、角ばったデザイン。
飛行船「Strato Cruiser」。既存の飛行船とはややイメージが異なる、角ばったデザイン。

通常の飛行船の2倍の速度で運航されるこの「Strato Cruiser・ツェッペリン号」ではは、広々とした環境が提供される。その中でお客たちはおごそかな曲が奏でられるのを聴き入りながら、豪華な食事を味わい、ヨガなど各種トレーニングをして身体を動かしたり、スパやプール、さらにはディスコ、図書館、そしてもちろんスイートルームなどの宿泊施設を堪能できる。いわば「空飛ぶスパリゾート」というわけだ。

船内のようす。高級商業ビルの踊り場スペースのような様相
船内のようす。高級商業ビルの踊り場スペースのような様相
プールもあるが……高度次第では「世界で一番高い場所にあるプール」になりそう。
プールもあるが……高度次第では「世界で一番高い場所にあるプール」になりそう。

風船部分にはヘリウムガスが詰められ、外壁は炭素繊維で作られている。環境にも配慮した運行が行なわれるとのこと。またリゾート用としてだけでなく中型の貨物「船」として大西洋横断ルートや太平洋横断など各種ルートも想定されているとのこと(ニューヨークからロンドンやモスクワ、中東地域を経由して東京からサンフランシスコを巡り南米までの大旅行ルートもある)。

図版を見る限り、従来の飛行船にあるような「風船部分の下部に客室などを貼り付ける・ぶら下げる」タイプのものではなく、前後の風船部分で各種居住空間を挟みこみ、飛行船として形成している形となっている。

元記事や【アートディレクター氏のサイト】には、具体的にどの国(の会社)がこの飛行船を受注して建造し、運行するか、また各種スペックの記載は一切なかった。あるいは現状ではあくまでもイメージデザインレベルでしかないのかもしれない。

それでも仮にこの「空飛ぶスパリゾート飛行船」が完成し、世界周遊旅行の過程で日本に寄ることがあれば、是が非でも見たくなる。それは多くの人が想うに違いない。そしてその想いは単に野次馬根性というだけではなく、幻想的なものへの憧れもあるのだろう。

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