「やわらか戦車」ならぬ「やわらか燃料電池車」PUYO(プヨ)、ホンダが開発

2007年10月10日 06:30

ホンダのコンセプトカー・「PUYO(プヨ)」イメージ[ホンダ(7267)]は10月9日、車体にやわらかい素材を用いた小型の燃料電池車「PUYO(プヨ)」などをコンセプトカーとして開発したと発表した。10月26日から開催される東京モーターショーに出展する。やわらかな車体を採用することで、軽い衝突の際の衝撃をやわらげるなど、人と環境に優しく親近感のあるデザインを目指した(【発表リリース】)。

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今回発表された車種は原点回帰をコンセプトにしたコンパクトカー「CR-Z」と、親しみや楽しさを提供する新しい自動車としての燃料電池車「PUYO」。特に「PUYO」は、ボディそのものの表面素材にシリコン製の「ジェルボディ」を採用。一部報道によると「指で押すとへこむほどやわらかい」とのこと。この柔らかさで安全性を確保したという。

ホンダのコンセプトカー・「PUYO(プヨ)」
ホンダのコンセプトカー・「PUYO(プヨ)」

なお車名の「PUYO(プヨ)」はご想像の通り「ボディを触った時の感覚(「ぷよぷよした」感覚)を日本語の擬音で表現した。親しみを持って呼んで頂きたいと言う気持ちを込めた」とホンダ側では説明している。

また、車体そのものの一部が光る構造となっているため、人に操作する位置を誘導したり、車の状態を知らせるなど、「人と車の関係」がより密接になれるようなデザインを提案している。

全長は2.8メートルと軽自動車並に小柄。しかし燃料電池の小型化を果たし、4人乗りのスペースを確保。ハンドルはなくジョイスティックで運転する。

【自動車情報専門サイトCORISM】に詳しい写真と詳細レポートが報告されているが、外見は車というよりは食器乾燥機かお弁当箱、内装も自動車というよりは未来の公共移動機関のような雰囲気。外見もやわらかさ・優しさがにじみ出てくるような雰囲気で、見ているだけでほのぼのとしてしまう。ハンドルが使えないのは実用的な面で賛否両論だが、軽自動車や小型乗用車ですら敬遠してしまう人でも、「PUYO(プヨ)」ならば利用してもいいかな、と思う人も少なからずいることだろう。

「PUYO(プヨ)」のような車が実売されるのはまだ先の話。しかし消費者からのニーズが高まり、自動車を取り巻く環境も変化すれば、案外近い将来に街中のあちこちで、写真を撮ってキャプションをつけるとすれば「プヨプヨ」となるような状況が訪れるかもしれない。

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