ヤフーがトップページのリニューアルを発表・来週にもβ版提供開始

2007年10月25日 08:00

[ヤフー(4689)]は10月24日、2007年9月中間期決算と7~9月期の四半期業績を発表した。その中で日本向けのヤフーとしては初めてとなる、トップページの大幅リニューアルを2008年初頭から実施することを発表した(【該当関連資料、PDF】)。

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日本国内ではポータルサイト中もっとも高い利用率を誇るヤフーだが、米ヤフーがデザインのリニューアルを果たしているのに対し、現状のデザインを継続したまま長期間経過していた。そこで「いつ変更されるのか」という話がネット界隈では常に行われていた。一部には「デザインを変更したら初心者などが離れてしまう可能性があり、それを心配してあえて古いスタイルのままでいるのでは」という推測もあった。

今回発表された新デザイン案は、すでにリニューアル済みの米ヤフーのそれとほぼデザインを同じくしており、すでに米ヤフーを利用している人には何の違和感もなく受け入れられることだろう。

資料で提示された新デザイン案。米ヤフーのそれとほぼ同じ。
資料で提示された新デザイン案。米ヤフーのそれとほぼ同じ。

資料によるとトップページのニューアルには次のような目標・効果などがあるという。

1.目指すもの
・利便性の向上……コンテントボックスのカスタマイズ機能の実装
         トピックスのジャンル別タブの採用
・掲載情報の裾野の拡大……ワンテーマで展開する編集枠の新設
             CGM系の情報を配信する枠の新設
             興味を持つ地域に関連した情報を配信する枠の新設
・オープン化……一部枠からのパートナーサイトへの誘導

2.中長期的な広告売上への寄与
・ブランドパネル新商品「トリプルサイズ」の提供が可能に
・検索モチベーション向上による検索連動型広告への好影響


資料上に説明はないが、「トリプルサイズ」とは画面右上にある横長の大きな広告だと思われる。

ぱっと見のイメージ、そして実装されている機能やリンクなどを見ればお分かりの通り、これまでのヤフートップページが「ヤフー独特のポータル色」が強かったのに対し、リニューアル案では「ニュースサイト系ポータル」の印象が色濃くにじみ出ている。機能美、という意味ではリニューアルデザインの方が上だが、「ヤフーらしさ」さが薄れてしまっているのは否めない。

元々ヤフーのトップページが「ヤフーらしい」シンプルなデザインをしていたのは、インターネット黎明期においては画像表示能力・通信速度の性能が低く、そのような環境下でもスムースに表示展開ができるようとの配慮からなされたものだ。今回ヤフーが機能と広告展開に重点を置き、掲載量の増加に目をつむったのは、世間一般におけるインターネット環境が進歩した表れといえるのかもしれない。

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