そんな悠長なことは……「ゆうちょう」「郵協」を名乗る悪質な勧誘に日本郵政が注意喚起

2007年10月23日 08:00

日本郵政グループは10月22日、同グループ内のゆうちょ銀行に似た名前の「ゆうちょう」を名乗り、電子メールで言葉巧みに勧誘し、出会い系サイトに接続させるなどの悪質な行為が行われていると発表し注意をうながした(【発表リリース】)。また同様の手口で「郵協」を語った融資勧誘のパンフレットが配布されたこともあり、こちらも注意をしている(【発表リリース】)。

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リリースなどによると「ゆうちょう」の名義で「民営化記念ジャンボの当選おめでとうございます。1000万円当選したので、当選金払い込みの手続きを開始して下さい」という内容の電子メールが送付され、記載されたアドレスにアクセスすると出会い系サイトにつながるという手口の勧誘が行なわれているという。現時点で被害は確認されていないとのことだが、メール中に日本郵政グループの「JP」マークを無断使用しているものもあり、法的措置も検討しているとのこと。

一方「郵協」を語った融資勧誘のチラシは、神奈川県川崎市で配布が確認されている。「郵便局員OBが携わっているので安心してお電話下さい」などと記載されているという。

民営化で何かと話題の日本郵政グループなだけに、そのネームバリューにあやかって色々といかがわしいことをしようという不逞の輩(ふていのやから)の手であることに違いはない。出会い系サイトによるこのような手段としては日本最大手SNS「mixi」を語ったものやそれと勘違いさせるもの(ミクシーだのミクシィだのPixyだのセクシーだの)が最近の流行りではあるが、今後は今件のように郵政グループがらみのも増えてくるのだろうか。「mixi」の場合と違い、老齢層から絶大な信頼を得ている郵便局絡みのものであるだけに、今後お年寄りに被害が生じるのではないかと不安にもなる。

どのみちこのタイプの行為については、加害者側の身元・あて先がはっきりしている場合が多い(自分の元に誘導して何かをしでかそうというタイプのものだから)。日本郵政グループ側も「ロゴを無断使用されたから法的措置」というひかえめな対応ではなく、総務省や経済産業省、金融庁などの協力をあおぎ、逐次適切で断固たる法的措置をとってほしいものだ。

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