「外国人投資家」と「個人」+「証券会社」は常に逆の売買動向?…東京市場での外国人投資家の売買動向、三週連続買い超し

2007年10月18日 19:30

株式イメージ東京証券取引所は10月18日、10月9日から12日(10月第2週、先週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は4兆6565億6757万4000円なのに対し、買い総額は4兆8110億9808万2000円となり、差し引き1545億3050万8000円の買い超しとなった。外国人投資家は三週連続して買い超しとなった。一方個人は先週に引き続き、大幅売り超しを続けている(【最新発表リリース、PDF】)。

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10月9日から12日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……8882億5624万3000円/74452億268万8000円(1437億3355万5000円売超)
・個人……1兆9594億8660万6000円/1兆7378億0323万9000円(2216億8336万7000円売超)
・外国人……4兆6565億6757万4000円/4兆8110億9808万2000円(1545億3050万8000円買超)
・証券会社……1240億9231万3000円/1142億6497万3000円(98億2734万0000円売超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この8週間における外国人投資家の動向は次の通り。

8月20日~24日……437億2974万9000円売超
8月27日~31日……534億9724万4000円買超
9月3日~7日……147億5080万1000円売超
9月10日~14日……6159億6981万5000円売超
9月18日~21日……835億6473万1000円売超
9月25日~28日……1796億8466万3000円買超
10月1日~5日……2639億6309万3000円買超
10月9日~12日……1545億3050万8000円買超


今週発表週は通常より一日営業日が少ないため金額上の単純比較はできないが、引き続き外国人投資家による買い傾向は継続していることが分かる。一方で先週以上に法人が大きく売り超しの度合を高めていることは注目に値する動きといえる。

サブプライムローンショック以降このように毎週部門別動向を追いかけているが、ここしばらくは「外国人投資家」と「個人」+「証券会社」は常に逆の売買動向を示しているように見える。これは「外国人投資家が先行し、個人・証券会社が後追いしている」のか「両派がまったく逆の投資性向を持っている」のか、あるいは何か別の意図があるのか、このデータからだけでは読み取れない。もっとも単純に「外国人投資家」という範疇でも「黒い目の外国人投資家」もいれば「蒼い目の個人投資家」もいるわけで、一概に切り分けて考えるのも少々問題があるのだが。

すべての部門が買い超し・売り超しに転じれば、市場の流れも読みやすいのかもしれないが、世の中そうはうまくいかないものである(笑)。

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