来年の花粉は西低東高!? 日本気象協会が来年の花粉飛散量予報を発表

2007年10月11日 08:00

スギ花粉イメージ日本気象協会は10月10日、2008年の全国のスギ・ヒノキ(北海道域はシラカバ)の花粉飛散量の予報を発表した。それによると来年は日本西部では比較的少なく、東部ではやや多いという「西低東高」の状態になる可能性が高いことが明らかになった(【発表リリース】)。

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予想の概要は次の通り。

地方

主な花粉の種別

予報の概要

北海道

シラカバ

今夏の高温・少雨・多照の影響で例年より多く、飛散量が非常に少なかった平成19年と比べかなり多い飛散となるでしょう。

東北

スギ

7月の気温が低く日照時間も短かったことから、例年より少ない所が多いですが、青森では気温及び日照時間ともに平年を上回ったため、例年よりやや多くなる見込みです。平成19年と比較すると、多くなる所が多いでしょう。

関東・甲信

スギ・ヒノキ

7月に日照時間が短かったことから、例年と比べ少ないかやや少ない見込みです。ただし、飛散量の少なかった平成19年と比較すると多くなるでしょう。

北陸・新潟

スギ

7月の気温が低く日照時間が短かったことから、例年よりも少なく、平成19年よりも少なくなる見込みです。

東海

スギ・ヒノキ

例年と比べ三重ではやや多くなる見込みですが、7月の気温が低く日照時間が短かったことから、例年並みかやや少なくなる見込みです。また平成19年の飛散量が少なかった愛知、三重を除いて、平成19年よりも少なくなるでしょう。

近畿

スギ・ヒノキ

7月の気温が低かったことから、例年と比べやや少ないでしょう。また平成19年の飛散量の少なかった滋賀、和歌山、京都を除いて、平成19年より少なくなるでしょう。

九州

スギ・ヒノキ

7月の気温が低く、日照時間もかなり低かったことから、例年並か例年よりやや少ないでしょう。また平成19年の飛散量の少なかった宮崎を除いて、平成19年より少なくなる見込みです。

※言葉の説明

例年

過去10年間の平均値

例年並

例年との差が10%未満

やや少ない

例年との差が10%以上少ない

少ない

例年との差が30%以上少ない

非常に少ない

例年との差が50%以上少ない

やや多い

例年との差が10%以上多い

多い

例年との差が50%以上多い

非常に多い

例年との差が100%以上多い

全般的に、北海道・東北では多く、関東・甲信地域では少ないが去年よりは多い、それより西ではかなり少ないことが分かる。また、それぞれの地域における日照時間や雨、温度の違いが花粉の多い少ないに多大な影響を及ぼしていることが理解できよう。

今後気候の変化などによってこの予報が一部修正される可能性もある。が、来年までこのまま継続した場合、花粉の季節には関西方面に長期旅行をするなり、長期の出張をした方がよいかな、と考える人も出てくるかもしれない。

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