調味料の認知度・和洋中すべてで味の素が圧倒的

2007年10月06日 12:00

味の素ほんだしイメージ【MDBネットサーベイ】が10月5日発表した調査結果によると、和風風味の調味料ブランドで認知度ナンバーワンとなったのは【味の素(2802)】の「ほんだし」であることが明らかになった。その認知度は99.7%と、ほぼすべての人が知っているほど。中華調味料でも味の素製品がトップを占めており、調味料市場では味の素の認知度がいかに高いかが改めて分かる調査結果となった(【発表リリース】)。

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今調査は首都圏を調査エリアとし、20歳以上の既婚女性を対象にインターネット経由で実施。調査期間は9月7日から10日で、有効回答数は324。対象数がやや少なめのため、世間実情とはぶれが生じている可能性を考慮してデータを見る必要がある。

和風調味料は「ほんだし」が一番

「和風風味の調味料ブランドのイメージ・認知度」を調査した上では、ほぼ100%の人が「ほんだし」を知っているという結果が出た。ついてヤマキの「だしの素」、シマヤの「だしの素」が続いている。

和風風味の調味料ブランドのイメージ・認知度
和風風味の調味料ブランドのイメージ・認知度

あらためて見てみると、「だし」であるのは分かるのだがネーミングがどれも似通っていて「どれがどのメーカーのだったかな」と迷ってしまう。特に二位と三位、さらに六位のマルモトのもの、さらに下位の東洋水産はすべて「だしの素」。確かに「りんご」は「りんご」であるし、「牛肉」は「牛肉」に違いないのと同じく、「だしの素」は「だし」の「素」に違いない。しかし和風風味の調味料ともなれば一次生産品ではないのだから、もう少し工夫してほしいものだ(笑)。

中華調味料では「丸鶏がらスープ」がトップ、「ガラスープ」が健闘

続いて中華調味料のブランド認知度についてだが、こちらも味の素の「丸鶏がらスープ」がトップにたった。

中華調味料ブランド認知率
中華調味料ブランド認知率

和風の調味料と比べるとトップの認知率の絶対度はそれほど高くなく、上位三位がせめぎ合っている状態にある。ここでも味の素が大手を振っているものの、ユウキ食品の「ガラスープ」が意外にも健闘している。

コンソメ・ブイヨンでは「味の素KKコンソメ」が圧倒的、クノール・マギーが追撃中

和風・中華とくれば最後は洋風。洋風調味料の代表格としてコンソメ・ブイヨンのブランドに対する問いでは、ここでもやはり味の素の製品がトップに立っている。

コンソメ・ブイヨンのブランド認知率
コンソメ・ブイヨンのブランド認知率

特に「味の素KKコンソメ」の認知率は高く、和風調味料の「ほんだし」なみにほぼすべての人が知っているという結果が出ている。やや認知率が下がって同じく味の素の「クノールコンソメ」、ネスレジャパンの「マギーブイヨン」が続き、この3製品がコンソメ・ブイヨンブランドではトップ3を占めていることになる。


和洋中三種の調味料の比較では、いずれも味の素製品の圧倒的な認知率の高さを改めて思い知る結果となった。元々会社名が「味」の「素」であるだけに、料理の味を調える調味料には絶対の自信を持ち、それが商品の普及や認知率の高さにもつながっているのだろう。

また、多少の違いはあるが和洋中いずれの場合もトップ3がほぼ8割以上の認知率をもち、それ以下の順位は急激に認知率が下がるという傾向も出ている。それぞれの調味料には劇的な変化があるとは思えず、利用者側にしてみれば「三つ知っていればそれで十分」という認識であるに違いない。

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