ポジション整理が終わり、割安感のある銘柄への物色が始まったのか…東京市場での外国人投資家の売買動向、四週ぶりに買い超しに

2007年10月04日 19:35

株式イメージ東京証券取引所は10月4日、9月25日から28日(9月第4週、先週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は4兆6357億5951万2000円なのに対し、買い総額は4兆8154億4417万5000円となり、差し引き1796億8466万3000円の買い超しとなった。外国人投資家は四週間ぶりに買い超しに転じたことになる。一方個人は先週に引き続き、大幅売り超しを続けており、その額は先週に倍する規模にふくらんでいる(【最新発表リリース、PDF】)。

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9月25日から28日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……7702億8206万2000円/8005億8062万7000円(302億9856万5000円買超)
・個人……1兆8028億9492万7000円/1兆5211億4886万9000円(2817億4605万8000円売超)
・外国人……4兆6357億5951万2000円/4兆8154億4417万5000円(1796億8466万3000円買超)
・証券会社……1203億3058万5000円/1027億1132万6000円(176億1925万9000円売超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この8週間における外国人投資家の動向は次の通り。

8月6日~10日……2015億7870万9000円売超
8月13日~17日……7520億6280万4000円売超
8月20日~24日……437億2974万9000円売超
8月27日~31日……534億9724万4000円買超
9月3日~7日……147億5080万1000円売超
9月10日~14日……6159億6981万5000円売超
9月18日~21日……835億6473万1000円売超
9月25日~28日……1796億8466万3000円買超


今回発表週は先週同様に通常より一日営業日が少ないため過去のデータとの単純比較はできないが、先週は外国人投資家が大きく買いに入っていることが分かる。ポジション整理が終わり、割安感のある銘柄への物色が始まったのか、あるいは単なる調整のうえでの一過程に過ぎないのかは分からない。ただ、この週あたりから新興市場銘柄に活気が戻ってきたことを考えると、連れ安した優良銘柄へ買いが入ったことは想像するに難くない。

来週発表週はようやく営業日が通常日数に戻る。これで過去のデータとの比較検討もしやすくなるというもの。次週も外国人投資家が買い超しを続けるならば、(サブプライムローン問題を別とすれば)短期的な市場低迷から抜け出す傾向が見え始めたと考えても良いかもしれない。

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