『Halo』シリーズの開発スタッフ、マイクロソフトから独立へ

2007年10月07日 12:00

ゲームイメージ【NewYorkTimes】が伝えるところによると、最新のゲームソフト販売ランキングでトップを飾った『Halo3』などを開発している開発部局を分離して独立会社にすることが明らかになった。日本以上にシューティングゲームのニーズが高いアメリカでは、『Halo』シリーズの人気は高く、最新作は1週間で3億ドルを売り上げるほどの盛況ぶり。当然Xboxシリーズの事業展開の要でもある。開発部局の独立がどのような影響を与えるのか、さまざまな憶測が流れている。

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今回独立する開発部局は、元々マイクロソフトが2000年に買収をしたBungie Softwareのスタッフ。人数は総計で113人に及ぶ。部局のトップでBungie社の社長でもあったHarold Ryan氏は、数か月前よりマイクロソフトからの独立を考えていたと述べている。いわく「マイクロソフトの対応が悪かったわけではないが、開発陣は独立して働くことを望んでいた」とのこと。「創造性のある仕事の上ではよくある、感情的な問題。何かに縛られるのではなく、自由でありたいという心理的状況を望んでいたんだ」。

マイクロソフトはBungie社を買収することで、『Halo』シリーズをXboxだけに供給することに成功し、Xboxの優位性を築き上げた。『Halo3』が1週間で3億ドル・1500万本売れたことがその証しである。今回の独立により、マイクロソフト社はBungie社の少数株主(主なBungie社従業員がマイクロソフトからBungie社の過半数の株式を買い取ったとのこと)として資本関係を維持し続けると共に、『Halo』シリーズの独占供給を続けるとRyan氏は言及している。

ただしRyan氏は同時に「他の会社のハードにゲームを提供する権利を得るかもしれないね、それがいつになるかは分からないけど(Bungie would have the right to develop games for other platforms, but he declined to say when.)」とも語り、将来においては同社提供のゲームが他のハード、例えば任天堂のWiiやソニーのプレイステーション3にも展開される可能性について触れている。

日本と比べて非常に堅調に推移しているマイクロソフト社のXbox360陣営。今回の「大企業ならではのしばりを嫌う開発陣による独立の動き」が今後他の開発部局に広まることにでもなれば、家庭用ゲーム機ハードの「戦況」に少なからぬ影響を与えることになるのかもしれない。


(最終更新:2013/09/08)

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