薬屋業界も再編へ・CFSとアインファーマシーズが経営統合を発表

2007年10月06日 12:00

お薬イメージドラッグストアの大手【CFSコーポレーション(8229)】と調剤薬局では最大手の【アインファーマシーズ(9627)】は10月5日、2008年4月に持ち株会社を設立し、経営統合をすると発表した。合併後は調剤薬局を含むドラッグストア業界全体において医療用及びOTCを含む医薬品などの売上高が国内第1位、また総売上高においても【マツモトキヨシ(3088)】に次ぐ第2位の規模になる(【発表リリース、PDF】)。

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リリースによると両社は、経営環境の変化に伴い厳しさを増す薬販売業界で生き残るために手を結ぶことが最良の方針であると判断したとのこと。合併後は規模拡大による収益体制の強化を図るだけでなく、新しい「健康管理」事業モデルを創るべく研究を進めるという。

合併は共同の持ち株会社「CFSアインホールディングス」の株式への交換の形で行なわれる。現行のCFS株1株に対して持ち株会社株式の0.30株、アインファーマシーズ1株に対して持ち株会社の1.25株式が割り当てられる。単元は100株になる予定で、持ち株会社は東証一部に上場の予定。当然合併前の両社は合併直前の来年3月26日に上場を廃止予定。

今回の合併案件は第一報が場中に流れたこともあり、10月5日では両社株式とも一時売買停止措置が取られたほど。結局売買が再開されたのは場が引ける直前で、終値ではCFS側は大きくプラス、アインファーマシーズは急落して場を終えた。合併比率を前提とした調整が行なわれたものと思われる。

ドラッグストアそのものは健康志向の拡大や高齢化などニーズは引き続き高いものが望まれるため、先行きも比較的明るいものと思われたが、やはり内需全体・小売業はどんな分野でも厳しい現実に直面しているということだろうか。もっとも、経営統合により顧客サービスの拡大が推し進められるのなら、消費者にとってもありがたい話である。今後の両社の事業展開に期待したいところだ。

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