冷凍食品が5倍! サークルKサンクスで「99イチバ キッチン」を試験展開

2007年10月04日 08:00

99イチバ キッチンイメージ【サークルKサンクス(3337)】は10月3日、子会社の99イチバが冷凍食品を通常店舗の5倍に大充実させたコンビニの大型店「99イチバ キッチン」を実験的に展開すると発表した。冷凍食品数は200アイテムほどになる(【発表リリース、PDF】)。

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実験が行なわれるのは東京都江戸川区に10月5日開店する「99 イチバキッチン 江戸
川本一色一丁目店」。この店舗は面積が従来店の1.5倍の61坪もあり、冷凍食品の取り扱いアイテム数も従来の40程度に比べて5倍の200ほどに及ぶ。

店舗外観イメージ
店舗外観イメージ
店内イメージ。冷凍食品コーナーがずらりと並ぶ。これまでのコンビニとは少々異なる雰囲気。
店内イメージ。冷凍食品コーナーがずらりと並ぶ。これまでのコンビニとは少々異なる雰囲気。

さらに取り扱い商品の商品内容について、調理済み商品だけでなく「カット野菜」や「さんま開き」「鶏モモ肉」など素材系商品の取扱を冷凍食品構成比の約5割まで引き上げる。そしてマイナス40度に設定できる冷凍ケースを導入し、これまでは取り扱ってなかった「ねぎとろなどの刺し身」も取り扱い、少人数世帯や独身層など客層の拡大を図る。価格帯は99円から899円。

そして従来の店舗同様にも野菜や精肉・水産品といった生鮮食品の取扱をはじめ、お弁当・惣菜・サンドイッチ・デザートなどの商品群も充実させることで、「日常生活に必要なあらゆるものを短時間に揃えられる、ワンストップショッピング」を現実のものにするという。

サークルKサンクスでは実験店となるこの江戸川本一色一丁目店の客入りの具合や営業成績を見て、今後本格的に展開するかどうかを決めるとのこと。

人員確保が難しい場所の店や小規模スペースにおいては自動販売機のみを集めてお店のようにしたり、文房具などの雑貨のみを取り入れて食品関係は扱わない100円ショップなど、何かに特化した小売店はこれまでにも見受けられた。しかしコンビニで冷凍食品にこれほどまで重点を置いた店舗はあまり見たことがない。規模的にはデパートの冷凍食品売り場に近いか、あるいはそれ以上かもしれない。

商品の管理や店内温度の調整など、通常のコンビニと比べると店員の負担は大きいことが予想される。しかしお店そのもののコンセプトは興味をそそられるものがある。中食に近いことが出来る冷凍食品において、どこまで多くの種類を揃え、お客のニーズに応えられるものを提供できるか(あるいは企画で購買意欲を盛り上げられるか)もあわせ、実験店の売行きが気になるところだ。

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