【更新】おサイフケータイ率は全体で4割・ドコモの普及率は過半数に

2007年10月27日 12:00

モバイルイメージC-NEWSは10月26日、おサイフ携帯(ケータイ)に関する調査結果の一部を公開した。それによると、おサイフケータイの普及率は全体の4割に及び、特にNTTドコモのユーザーは過半数に達していることが明らかになった。2004年の導入開始後3年が経過し、それなりに多くの人に利用されつつあることがうかがえる([発表リリース])。

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今調査は10月12日から14日、NTTドコモ・au・ソフトバンクの携帯電話を所有している15歳以上のインターネットユーザー1200人を対象に行なわれたもの。年齢層・男女別は、10代~50歳以上までの10歳ずつの年齢区分・男女・各キャリアごとにそれぞれ40人ずつ(5×2×3×40=1200)。

「おサイフケータイ」とは言葉通り携帯電話がお財布になるような仕組みのこと。携帯電話内に埋め込まれたフェリカ(IC)チップで、携帯電話を使って読み込み機に触れずにかざすだけで電子マネーなどのデジタルキャッシュ的な使い方ができる。NTTドコモがシステム開発を行なったが、ライセンスを供与したため今ではauやソフトバンクでも用いられている。

「おサイフケータイ」所有率は全体で4割、ドコモが高くソフトバンクが低い

手持ちの携帯電話が「おサイフケータイ」かどうかについてたずねたところ、4割の人が「おサイフケータイである」と回答した。つまり普及率は全体で4割。

手持ちの携帯電話は「おサイフケータイ」ですか
手持ちの携帯電話は「おサイフケータイ」ですか

「おサイフケータイかどうか分からない」という人が各キャリアに1割ほどいるが、このうち半数を「実はおサイフケータイでした」と仮定すると、45%ほどの人に普及していることになる。特にシステムを開発し普及に尽力しているNTTドコモの普及率は高く、過半数を超えている。一方最近伸びが著しいソフトバンクではわずかに3割に留まっている。

利用したサービスは「Edy」がトップで26%

それでは「おサイフケータイ」の中でもどのようなサービスが特に使われているのか。電子マネーはもちろん会員証、クレジットカード、チケット発券、電子キー、ユーザー認証など多種多様なサービスが利用できるのが「おサイフケータイ」のメリットの一つだが、実際に使われているのは電子マネーの「Edy」がもっとも多いことが分かった。

おサイフケータイの機能で使ったことのあるサービス(上位五位)
おサイフケータイの機能で使ったことのあるサービス(上位五位)

おサイフケータイのシステム導入と同時に利用が開始された電子マネー「Edy」。前払い式の電子サイフとして多数のクレジットカードやICカードに導入されている。大手コンビニエンスストアでも利用ができるなど、「小銭がつまったサイフ代わりのデジタル財布」役を果たしつつある。そのEdyが「おサイフケータイ」の普及機能としてはもっとも多く、全体で26%を占めた。

年齢層別では30代がもっとも多く、若年層・高齢層の利用頻度が低い。これはサラリーマンがコンビニなどで小物を買う時に便利だからという理由が容易に想定できる。逆に学生やお年寄りの場合、わざわざそこまでする必要は無い、ということなのだろう。

以下上位5位の機能では「会員証・ポイントカード」「モバイルSuica」「飛行機の搭乗チケット、マイレージ」「nanaco」と続くがいずれも一つ一つの項目の利用経験率は高くない。多くて10%前半、少ないと5%前後でしかない。上位5位でこれしかないのだから、それに続く機能利用率はさらに低くなる。

質問の選択肢にもよるのだろうが、これほどまでに各機能の利用率が低いのは「おサイフケータイ」の機能があまりにも雑多過ぎて、「これは必ず使われている」「これは便利だから絶対に欠かせない」という基準的な機能が無いからなのかもしれない。


小銭を持ち歩かなくともかざすだけで利用できる「Edy」をはじめ、「おサイフケータイ」には便利な機能が豊富に用意されている。携帯電話にとって、デジタルカメラ機能や電子メール機能、着メロ、赤外線機能なみに使い勝手を良くしてくれる機能であるにも関わらず、「おサイフケータイ」の普及率がサービス開始直後から3年を過ぎても4割程度でしかないのは、「対応するサービスが多すぎてかえって分かりにくい」「便利なのでついつい余計な買物をしてしまうのが怖い」「対応しているサービス・お店が少ない」「盗難が怖い」「セキュリティへの不安」などの理由があるのだろう。

特に「サービスが多すぎる」という点では、電子マネーだけですら4種類(Edy、Cmode、モバイルSuica、nanaco)存在し、それぞれのチャージが必要になるという現実がある。例えるのなら携帯電話内に「円、ドル、ユーロ、元の通貨がいっぺんに入っている」ようなもの。しかも「対応しているサービス・お店が少ない」にも関連するが、それぞれの電子マネーに対応しているお店がばらばらで、管理が非常に面倒なことになる。しっかりとお金の管理ができる人ならともかく、あまり自信のない人や面倒な計算が嫌いな人は、この時点で利用を断念してしまうだろう。

便利であるにも関わらず、便利さを追求するがあまりにデジカメや着メロのようなシンプルさに欠けるところから、なかなか普及しないというのは、ある意味皮肉な気がする。

また、「盗難が怖い」「セキュリティへの不安」など安全面については今後さらに技術開発が進み、悪用されないような仕組みが導入されることで、少しずつ不安も解消されていくものと思われる。これは時間の経過と技術の進歩を待つしかない。

もっとも。もう一つの理由、「便利なのでついつい余計な買物をしてしまうのが怖い」という、自制心を理由にする人も多いのかもしれないが……。

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