マルちゃんの「赤いきつねと緑のたぬきも値上げ」即席めんトップ4すべてが値上げ

2007年10月04日 08:00

マルちゃん 赤いきつねイメージ即席めんシェア第二位の【東洋水産(2875)】は10月3日、「マルちゃん」ブランドの即席めんや生めん製品のすべてについて、希望小売価格の改定や規格の変更による実質的な値上げを行なうと発表した。来年1月1日出荷分から3~10%強程度の値上げとなる(発表リリース)。

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リリースによると値上げの理由として、小麦粉価格の上昇をばめ、パーム油などの農産物原材料・石油化学製品を原料とするフィルムや段ボールなどの包装資材類の高騰を挙げている。さらに物流費の上昇もあり、生産・供給コストが上がり、企業努力ではまかないきれない状況になったためとのこと。

即席めんでは「マルちゃん赤いきつね・緑のたぬき」の通常サイズが155円から170円(13.3%)、匠シリーズが240円から260円(8.3%)、「生めん・焼きそば3人前」が250円から265円(6.0%)、「生めん・昔ながらの中華そばシリーズ」が150円から158円(5.3%)の値上げとなる。また、「生めん・玉うどん3人前」が220グラム×3から200グラム×3などのように価格を変えずに重量を減らして実質値上げするものや、価格を上げてなおかつ重量を減らすものもある。

【日経調査】によると即席めんのシェアは

・日清食品……39.9%
・東洋水産……20.0%
・サンヨー食品……11.9%
・明星食品……11.3%
・エースコック……7.4%


である。今回東洋水産が値上げを発表したことで、上位四社すべてが値上げに踏み切ったことになる。エースコックではまだ値上げの発表はないものの、これも時間の問題だろう。

原材料の高騰や人件費など流通コストの上昇は理解できるが、ここまで一斉に食品の値上げが行なわれると、「赤信号 皆で渡れば 怖くない」ではなく「食品値上げ 皆でやれば 目立たない」のようにすら思えてくる。

食品の場合、値上げ前に大量にまとめ買いして年単位でもたせるのにはムリがある。消費者の立場としては量販店などの少しでも安い店で、できればさらに単価が安く抑えられる箱買いなどをして(消費・賞味期限に気をつけつつ)対抗していくしか手がないのだろうか。

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