スーツ平均保有数は3~5着、買うのは大抵3万円以下のもの

2007年10月14日 12:00

スーツイメージネットリサーチのDIMSDRIVEは10月11日、スーツに関する調査結果を発表した。それによるとスーツの保有数は3~5着の層がもっとも多く、またそれらスーツの購入価格は3万円以下の人が6割以上を占めていることが明らかになった。日常茶飯事的にスーツを必要な業種は多く、そうでない業種に勤めている人も「いざ」という時にスーツは必要不可欠。スーツは自己表現に欠かせないアイテムの一つではあるが、実際にはあまり資金を投じていないことが分かる(【発表リリース】)。

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今調査は8月22日から31日の間、ネット経由で行なわれたもので調査対象数は6366人。男女比は45.1対54.9で構成年齢は30代が35.8%、40代が27.6%など。平均年齢は男性43.7歳・女性37.6歳。

スーツ保有数は大体3~5着

スーツ保有数についてたずねたところ、「3~5着」という回答がもっとも多く4割近くを占めた。

スーツ保有数
スーツ保有数

次いで「1~2着」が26.7%、「6~10着」が19.9%。中には「持っていない」5.1%や「31着以上」0.7%のように、両極端の意味でのツワモノの人も見受けられた。

サラリーマンなど通常勤務時においてスーツが必要な人は夏服・冬服各一着ずつは必要になるだろうし、替え用のをあわせると合計四着くらいは必要になる。そのパターンでいくと「3~5着」の割合がもっとも多いのも納得がいく。夏・冬それぞれ三着ずつ(通常は二着、もう一着はちょっと着飾り用)と考えれば六着だから「6~10着」の枠に入る。

一方リードでも少々触れたが、普段スーツを着る必要がないタイプの職業に勤めている人(自営業や自由業、広告代理店や一部IT業界などのようなラフスタイルが必要なもの)では、正装を必要とする場面以外はスーツは必要が無いので、一般サラリーマンと比べればスーツの必要数は少なくなる。その人たちが「1~2着」の層に納まったのだろう。

その推測を裏付けるのが次の「職業別」調査結果。

スーツ保有数(職業別)
スーツ保有数(職業別)

会社員でも2割近くが「1~2着」しか持っていないというのは驚きだが、これは先の「会社員でもスーツを普段は必要としない業種」も含めてのものだから、だろう。一方で「自営業・自由業」「パートめアルバイト」など仕事中にスーツを必要としない場合が多いと思われる業種では、スーツの保有数は少なくなる。ただし「何かあった時」のために最低限数は保有しているようで、「持っていない」の数は他の職業より多いものの1ケタ台%に留まっている。

一方、会社役員や経営者などはとりわけスーツの保有数が多い。これは他の業種と比べてスーツで公の場に出ることが多い立場上からくるもの。10着以上の数を持つ層が多いのは、「オシャレに着飾る人(着道楽)が多い」からなのかもしれない。

同様に「働いている時にはスーツ」が定例の公務員も保有スーツ数は多いように見えるが、実際には会社員とほぼ変わらず、唯一「1~2着」の層が少なくその分「3~5着」が増えているのがわかる。公務員は一般会社員よりも替えのスーツが必要になる場合が多い……というよりは、公務員のほとんどは通常スーツ着用なのに対し、会社員の場合は「会社員でもスーツを普段は必要としない業種」が含まれるからと思われる。

スーツの価格は3万円以下が主流

普段着と比べると割高な場合が多いスーツ。どれぐらいの額をスーツに費やしているのか尋ねたところ、1万円台がもっとも多く3割近くを占めている。

通常のスーツ購入価格
通常のスーツ購入価格

2万円台がそれに続いて約25%、3万円台が2割強、1万円以下が1割強を占めている。

色々なくくり方が出来るのだが、例えば「3万円以下は66.4%」「2万円以下は41.7%」「5万円以下は87.9%」と見ることができる。過半数を超えた時点で「大勢を占める」と考えれば「3万円以下が主流」となるだろうし、8割を超えれば「ほとんどの人が」と見なすのなら「ほとんどの人は5万円以下」と表現することができる。

どちらにしても1着10万円前後、あるいはそれ以上もするような高級スーツを常日頃購入する人はほとんどおらず、「普段着よりは高くつくが、それでもあまり高価な額は出せない」ようすがうかがえる。


自分のもう一つの顔ともいえるスーツだが、職業によってその保有数に大きな違いがあることや、数をそろえるために普段は既製品を用いている状況がうかがいしれる。「選ぶ際のポイント」という質問事項に対しても「デザイン」「サイズ」と共に「価格」が上位を占め、この3点のみが6割以上の支持を集めている。「サイズ」が合わなければそもそも着こなせないので問題外としても、「デザイン」と共に「価格」が上位を占めているあたり、購入者のほとんどのフトコロ事情が想像できる。

スーツは業種によっては「イコール普段着」にもなる。数を揃えなければならないがため、ローコストで手に入る量販店の既製品を手にとる場合も多い。普段着として使用する分には「それなり」のものでかまわないだろうが、せめて夏冬一着ずつくらいはしっかりとした素材を用いた、オーダーメイドによるスーツを用意しておきたいものだ。メンテナンスをしっかりと行い、自分自身の体格も維持できれば、十年単位で着続けることができるのだから。

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