前年比売上25%増し、純利益は約4倍増・吉野家中間決算短信発表

2007年10月11日 19:30

吉野家イメージ【吉野家ホールディングス(9861)】は10月11日、2008年2月期中間決算短信を発表した。吉野家が持ち株会社体制に移行してから初の短信になるが、それによると吉野家ディーアンドシーにおける中間期における連結業績は前年同期比で売上が25.1%プラスの778億8100万円、純利益は394.1%プラスの11億0900万円となり、大幅に業績が回復しつつあることが見て取れる(【発表リリース、PDF】)。また、持ち株会社全体としての2008年2月期の連結業績予想は、売上高1630億円、純利益は35億円を予想している(【発表リリース、PDF】)。

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好業績の理由について吉野家側では、アメリカ産牛肉の調達量増加で主力商品の牛丼の販売時間帯を延ばしたことや、期間限定品の「鰻丼」「鰻定」の導入、さらに人件費の高騰には店内作業の仕組みの改善で生産性を向上することで対応したことなどを挙げている。

なお予想配当については、2008年2月中間期はすでに900円で実施済み、期末は吉野家ホールディングスとしての配当になるが前年の800円から300円プラスしての1100円となる(年間では前年1600円から2000円への実質増配)。

今回発表された短信を見る限り、引き続き輸入牛肉にはBSE関連のリスクが付きまとうものの、最悪の状況からは脱したと見て良いだろう。一方で「牛丼一筋」という一点突破主義にこだわることなく、他の事業へのアプローチも続けているが、それらが実を結ぶのはもう少し先になりそう。国内需要全体が冷え気味の中、どこまでこの勢いをキープしつつ多角化を果たせるか、経営陣の手腕に期待したいところだ。

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