ネット業界人の常識「転職は当たり前」「メールは1日50通以上」「自分はメタボかも」

2007年10月05日 06:30

時節イメージソフトバンク・ヒューマンキャピタルは10月4日、インターネット関連業界で働く人たちを対象にした「インターネット企業で働く品格」調査の結果を発表した。それによるとネット業界においては転職経験者が8割近くを占め、転職未経験者も「しようと考えたことがある」が6割以上を占めていることが明らかになった。少なくともネット業界では人材の定住度はそれほど高くないようだ(【発表リリース】)。

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今調査は9月27日から28日までの間に、インターネット経由で全国のインターネット関連業界で働く20~30代の男女400人を対象に行なわれたもの。男女比は1対1。

転職経験者は79.0%・未経験者も「考えたことがある」は64.3%

転職についてたずねたところ、「転職経験あり」は79.0%を占めた。

■転職経験があるか
・はい……79.0%
・いいえ……21.0%

■転職未経験者の場合、転職しようと考えたことはあるか
・はい……64.3%
・いいえ……35.7%


転職経験者・未経験者だが「転職を考えたことがある」人に理由をたずねたところ「やりがいのある仕事をするため」と答えた人がもっとも多く3割を超えていた。さまざまな理由から、既存の環境から脱し、もっと達成感のあることをしたいネット業界人の心境がうかがえる。

■転職(したい)理由
・やりがいのある仕事をするため……31.1%
・仕事環境を変えたかった、変えたいため……25.1%
・年収をアップするため……24.9%
・人間関係に疲れたため……7.0%
・スキルアップのため……6.2%

※参考:gooランキングでの「転職”したい”理由」上位5位
・上司との人間関係がよくないから
・年収アップのため
・同僚との人間関係がよくないから
・現在と違う仕事にチャレンジしてみたいから
・仕事が面白くないから


先に【「転職したい」理由・トップは「上司との人間関係」】で挙げた「転職したい理由」では「上司との関係が良くないから」がトップにたっていた。項目が違うため一概に比較することは難しいが、ネット業界の人たちは一般よりは「アクティブ・ポジティブに転職を考えている」ことが推定される。

メール受信数は「1日50通以上」が過半数

ネット業界人における、一日に受信するメールの件数はいくらくらいだろうか。仕事で電子メールを多用することから、それなりに多い数は予想されるが、調査結果では「50通以上」が過半数を占める結果となった。

一日に受信するメール数
一日に受信するメール数

「50通以上」でまとめると58.6%と6割近く。スパムメールも含めてだろうが、やはり多いといえば多い。「100通以上」でまとめると39.8%。相当量に登る。「200通以上」だけに絞っても22.3%と2割以上の人が該当している。

電子メールの普及により、メールのチェックに時間を取られ、かえって不便になったという笑えない話をよく耳にする。仮に200通すべてがそれなり以上に重要な案件であったとすれば、一日中そのメールに拘束されてしまうかもしれない。

相手にしてみれば「一通中の一通」であることに違いはないが、受け手からすれば「200通中の一通」に過ぎないメールであることも確か。どこかで割り切りをしなければ、寝ても醒めてもメールへの対応ばかりで仕事が出来なくなってしまう事態に追い込まれることだろう。

約4割が「自分はメタボってる」

自分が見た目で「メタボリック症候群の傾向があるか」についてたずねたところ、4割近い人が「メタボリック」あるいはその予備軍であると回答した。

「自分の見た目」はどれに当てはまる?
「自分の見た目」はどれに当てはまる?

漫画やアニメ上の表現では、IT技術者のビジュアルは不思議にも「ガリ」か「メタボ」に二分されるてしまう。しかし今回の調査結果では、自己判断ではあるが「メタボ」系が約4割である一方、「ガリ」は2割程度でしかないようだ。

今後漫画などでネット業界に携わる人を表現する場合「ガリ」対「メタボ」の割合は1対2にすることが望ましい……というのは冗談だが、意外に自分の太めの体格を気にしている人が多いことが分かる。


ネット業界に勤める人の多くは、それぞれが持つ技術を活かして仕事・会社に貢献する、いわば「IT時代の匠の人」といえる。それだけに、自分の技術に誇りを持ち、修練を欠かさない人も多い。ただし普通の仕事における「職人」と違うのは、(基本部分の考え方はともかく)技術の進化のスピードが極めて早いこと。日頃の作業に従事するのと共に、常に最新技術に向けて耳を傾け、次々に吸収して自分の身につけなければ、あっという間にロートル化してしまう。「個人で働く」「一匹狼」という意識が強いのも、このような個別修練性が強いネット業界・IT業界ならではの傾向だろう。

だからこそ、一か所に長く留まるということにこだわりが薄く、転職も気軽に考えているのかもしれない。

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