ケンタ、1コインセットを18日から販売開始・地域別価格は検討中

2007年10月16日 08:00

1コインセットイメージ【日本ケンタッキー・フライト・チキン(9873)】は10月15日記者会見を開き、10月3日に発表した期間限定の1コインセットこと「500円セット」を10月18日から発売すると改めて発表した。また、現在一部ファストフードが行なっている地域別価格制度について検討対象課題であることも明らかにした(【500円セットのプレスリリース】)。

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500円セットは「食欲の秋に向け、ボリュームたっぷりのチキンセットをワンコインのお得な価格でご提供」のキャッチコピーのもと、通常670円の「オリジナルチキン」2ピースと「フリフリポテト」1個を税込み500円で提供しようというもの。さらに行楽シーズンにあわせて家族みんなで楽しめるように、「オリジナルチキン」が5ピースと「フリフリポテト」が1個入った1000円パック(通常は1270円)も同時発売する。これらは10月18日から11月28日までの期間限定となる。

500円セット(左)と1000円パック(右)
500円セット(左)と1000円パック(右)

これらのセット販売はチキンやポテトがセットで売れる機会が多い行楽シーズンにあわせ、「500円玉一枚」「1000円札一枚」で気軽に買えるセットを提供し、新規顧客の誘引と既存顧客の購買意欲を高める狙いがある。また、すでに「100円マック」に代表されるように[マクドナルド(2702)] が「分かりやすい価格帯」による商品展開で成功を収め、ロッテリアも追随する動きを見せていることから、このタイプの商品展開に勝機があると見込んでのものとも思われる。

15日に行われた記者会見の中で同社の渡辺正夫社長は、外食産業や食品産業で続いている値上げに絡み、検討課題であると述べ、将来においてケンタッキーでも値上げを行なう可能性があることを示唆した。同時にファストフード業界では日本マクドナルドがすでに導入し、【吉野家(9861)】も検討している「地域別価格設定」については、「値上げをする場合には都市部は高め、地方は値上げ幅を縮小する可能性がある」主旨を語り、実施する可能性を述べている。この理由については「地域は都市部と比べて人件費が安いので、商品値上げ幅も抑えられる」としている(【参照:日経新聞】)。

どうやらファストフード業界においても「低価格化・お気軽値段設定商品展開」「地域格差価格設定」「商品価格の値上げ」の3本セットの風潮が広まりそうである。

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