「魔の8月大急落」に匹敵する額の売り超し…東京市場での外国人投資家の売買動向、二週連続売り超しに

2007年09月22日 12:00

株式イメージ東京証券取引所は9月21日、9月10日から14日(9月第2週、先週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は6兆3984億7037万0000円なのに対し、買い総額は5兆7825億0055万5000円となり、差し引き6159億6981万5000円の売り超しとなった。外国人投資家は前回に引き続き二週連続して売り超しをしたことになる。また個人も久々に、大幅売り超しに転じている(【最新発表リリース、PDF】)。

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9月10日から14日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……9100億6547万6000円/1兆0065億4794万2000円(964億8246万6000円買超)
・個人……1兆6909億8941万4000円/1兆5817億3254万7000円(1092億5686万7000円売超)
・外国人……6兆3984億7037万0000円/5兆7825億0055万5000円(6159億6981万5000円売超)
・証券会社……1136億4321万2000円/1167億2193万7000円(30億7872万5000円買超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この8週間における外国人投資家の動向は次の通り。

7月23日~7月27日…3000億5608万7000円売超
7月30日~8月3日…1961億9964万8000円売超
8月6日~10日……2015億7870万9000円売超
8月13日~17日……7520億6280万4000円売超
8月20日~24日……437億2974万9000円売超
8月27日~31日……534億9724万4000円買超
9月3日~7日……147億5080万1000円売超
9月10日~14日……6159億6981万5000円売超


先々週発表分で「魔の8月大急落」の原因となった大規模な売り超しから立ち直った外国人勢がようやく買い超しに転じ、相場復活のきっかけになるかという期待もあったが、先週発表分でまたマイナスに転じた。まだ売り切っていないのかという懸念もあったが、やはりそれは正解だったようで、10日から14日分は「魔の8月大急落」に匹敵する額の売り超しが計測できた。かの時期と比べてやや株価は持ち直しているものの、外国勢の売りは留まるところを知らない。引き続き警戒が必要である。

一方個人も売り超しに転じたのが気になる。ポジション調整の真っ最中だろうか。

8月以降は日経平均が25日平均移動線を天井とする展開が続いている。昨今の急騰でこの「じわじわと下がり来る天井」説を打ち砕けるかとも思われたが、まだ少々そのパターンを踏襲する可能性は残れされている。有力なセクターと下がりっぱなしのセクターの二分化の傾向も見られるし、次週・次々週発表分のデータを注意深く見守りたいところだ。

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