ラーメンやお菓子の買いだめ、地震への備えにも一役買うかも

2007年09月01日 12:00

時節イメージ【マイコミジャーナル】が8月29日に伝えたところによると、地方公共団体の防災対策を支援する【消防科学総合センター】は「震災時にあってよかったもの」などの調査結果をまとめて報告した。8月11日から13日にかけ、震度6弱以上を観測した地域に住む20歳以上の男女を対象にネット経由で行なわれたもので、「経験者による意見」として非常に重きのある内容となっている。

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残念ながら「消防科学総合センター」のサイトには関連情報は一切公開されておらず、マイコミジャーナルからの二次伝聞的な情報しか入手できない。しかし、それによるとそれぞれの項目に関して次のような結果が出たという。

●今後求められる備蓄食品
・即席めん(65.5%)
・缶詰め(63.3%)
・即席みそ汁(46.8%)
・ビスケットなどのお菓子(39.5%)
・レトルト、無菌パック米飯(35.7%)

●被災時に家にあった食品
・即席めん(77.6%)
・缶詰め(71.0%)
・ビスケットなどお菓子(60.5%)
・即席みそ汁(51.6%)
・レトルトカレー(38.9%)
・乾パン(7.5%)

●用意しておいた方が良いと思う食品
・缶詰め(71.2%)
・即席めん(68.8%)
・レトルト、無菌パック米飯(63.3%)

●用意しておいた方が良いと思うもの
・懐中電灯、水(以上8割以上)
・携帯ラジオ、食料、乾電池、卓上コンロ、タオル、現金、ポリタンク、軍手、救急セット(以上6割以上)

●大地震の時に困ったこと
・生活用水(65.5%)
・トイレ(54.4%)
・飲食用の水(53.5%)
・家族との連絡、食料、燃料

●非常用持ち出し袋の整備
・8.1%→被災後に整備した人は3.5倍以上


選択肢の内容や調査対象の数、調査層(年齢や性別、家族内の立場など)が一切不明で消防科学総合センター側の正式発表が大いに求められるところ。限られた情報からではあるが、これらの結果から次のようなことが推論できる。

・被災時にも普段食べている食品を食べたい要望は強い(「今後求められる備蓄食品」とたまたま「被災時に家にあった食品」の種類が大変似通っている)
 →日常の食生活の中で日持ちするものは多めに買っておいた方が良い?
・非常食の王様、乾パンの人気は低く、ほとんど常備されていない
・大量に必要で備蓄が難しい水(の配給)に対処するため、ポリタンクやカートの常備も必要
・水の確保を多方面で考える必要がある
・日常的な日持ちするものを備蓄しておくだけで「備え」には大いに役立つ


特に「日常生活で口にする食品の中でも、日持ちがしやすいものを常日頃多めに購入して備蓄することが、『もしもの時』のための備えにも役立つ」という話は、非常に興味深く実用的で、そしてすぐに実践できる役立ち情報といえる。

即席めんなどのインスタント系食品は、まとめて購入した方が安くつくというメリットもある。健康上の問題や賞味期限に注意する必要があるが、今後は「お気に入りの種類は箱買い」がお財布にも優しく、万が一の時にも役立つという賢い買物方法となることだろう。

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