味道 鉄製厚底フライパン30cm 調達レポート

2007年09月10日 06:30

味道 鉄製厚底フライパン30cm イメージGarbage Shot」第七十三回。今回はトップページでさりげなくお伝えしていた、鉄製の厚底フライパン『味道 鉄製厚底フライパン30cm』の紹介。【和食中心のレシピサイト】もちまちまと更新し、料理にもそれなりにトライしつつある昨今、傷みが激しくなってきた既存のテフロンフライパンを買い換えるタイミングをはかっていたのだが、「どの道買い換えるのなら評判の良い鉄製フライパンを」ということでこれを選択。

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買ってきた直後の儀式、空焼き
買ってきた直後の儀式、空焼き

鉄製のフライパンの場合、購入直後に空焼きをする必要がある。これを「焼きこみ」ともいう。これは、フライパンが製造されてから消費者の手元に届くまでの間、さびないようにコーティングしてある塗装を空焼きして除去するのが目的。ガスコンロの火力とフライパンの大きさとの関係もあるが、十分から数十分かかる。ちなみに当方の場合、1時間近くかかってしまった。後で説明することになるが、どうやら欲張って大きすぎるものを買ってしまったようだ(笑)。

レシピサイトの写真撮影用に、炒り豆腐を作っている時の写真
レシピサイトの写真撮影用に、炒り豆腐を作っている時の写真

サイズそのものは約202×568×303mm。重さは約1.5キログラム。底の部分が意外に小さいから30センチサイズのでも大丈夫だろうとふんでいたが、想像以上の大きさと重さに驚き。フライパン単体でも重たいのに、これに食材を加えて料理をするとなると……想像を絶する。料理は体力だ、とはよくぞ言ったもの。

まずは長所をいくつか。火力が十分に料理に浸透するのが分かる。鉄製なので熱伝導率が高いせいか、すぐにフライパンが温まり、すぐに食材に火が通る。これまでのテフロン製フライパンと同じタイミングで火に通していたら、あっという間に焦がしてしまう。中華料理の名人が、鉄製のフライパンを愛用している理由がわかった気がする。これは確かに気持ちがいい。

またこれはこれから経験することなのだろうが、鉄製のフライパンはしっかりとメンテナンスをすれば非常に長持ちするらしい。手間をかければちゃんと報いてくれる、ということだろうか。他にも身体に良くないガスも出さないとのことだが、これは目に見えず、実際に測定していないので分からない。


スクランブルエッグを作ってみた

試しに撮影用にきざみネギ入りのスクランブルエッグを作ったようすを動画に撮ってみたが、材料をかき混ぜておいた卵を入れた途端に卵に見る見る火が通っていくのが分かる。火は中火に設定したが、投入してから20秒ほどで固まってしまった。同じような調理をテフロン製のフライパンでした場合、もう少し時間がかかった気がする。

便利で使いやすく良い事ばかりのように見える鉄製フライパンだが、問題点がないわけでもない。まず一つはメンテナンスが面倒なこと。

テフロン製フライパンの場合、使い終わったら洗剤をつけてこすり洗いをし、乾かせばそれで終了。しかし鉄製フライパンの場合、勝手がかなり違う。

まずは洗剤をつけずにごしごしと丹念にたわしで水洗い。洗剤を使わないのには理由がある。洗剤を使うと焦げ付き防止のために染み込ませている油(正確には空焼きして出来た酸化膜に油を染み込ませる)が溶け出してしまい、焦げ付きやすくなる&さびやすくなるというのだ。

ごしごしと丹念にたわしで水洗い
ごしごしと丹念にたわしで水洗い

そして水洗いが済んだら水滴を取り払って空焼き。この時点で酸化膜が作られる。その後しばらくおいて余熱が残っている状態で、食用油をたらして布巾などでまんべんなくフライパンになじませる。これで焦げ付き防止の油の膜ができるようになる。あとは冷やして片付ければ、次回の出動までお休み。

食用油をたらして布巾などでまんべんなくフライパンになじませる
食用油をたらして布巾などでまんべんなくフライパンになじませる

慣れてしまえばどうということはないのだが、やはり肯定工程が増えて時間もかかるため、テフロン製フライパンと比べると面倒さは否めない。

そしてもう一つの弱点が「重すぎる」ということ。これは購入時の選択ミスといえる。先にも説明したように「30センチといってもなべ底部分は少々小さいから余裕を持って……」と少し大きめのを選んだのだが、実際に持ってみると1.5キログラムというのは非常に重たい。料理がプラスされるから実際にはもう数百グラム追加されることになる。これを片手で持ったまま、フライパン内の料理をお皿に盛るのは非常に重労働。フライパンを持つ手がしびれてしまう。

片手で持ったまま、フライパン内の料理をお皿に盛るのは非常に重労働
フライパンを片手で持ったまま、フライパン内の料理をお皿に盛るのは非常に重労働

レシピサイトの写真用にはこのサイズでぴったりなのだが、通常に使う分にはもう一回り小さい『味道 鉄製厚底フライパン26cm』あたりが妥当かもしれない。あるいは一人暮らしで小食だからミニサイズのものでよいというのなら、100円ショップで売っている直径10センチ強のミニ鉄製フライパンでOK。目玉焼き一つくらいならカバーできる。

腕の力をつけることを半ば強要されることになった(笑)鉄製フライパンだが、調理の面では満足度100%。メンテナンスをしっかり行なえば一生モノになるという話もある。末永いお付き合いをしていきたいものだ。


(最終更新:2013/09/08)

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