スマイリーマーク「:-)」は9月19日付で25歳になりました

2007年09月20日 08:00

スマイリーマークイメージ【DailyStar】など各海外誌が報じたところによると、主に海外などで用いられているテキストによる顔文字「スマイリー」こと「:-)」が9月19日、生誕25周年を迎えることになった。最初に「:-)」を使った、いわばスマイリーの生みの親はアメリカのCarnegie Mellon(カーネギーメロン)大学のScott・E・Fahlman(スコット・E・ファールマン)教授であるとされている。その誕生日は1982年9月19日。

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フォールマン教授は当時まだ世間一般では使われていなかったオンライン掲示板で雰囲気を和ませるため、そして発言を真剣に受け止められないよう(テキストだけでは相手に誤解を受けかねるかもしれないという状況は世界共通のようだ)、「:-)」というマークを使ってみてはどうかと考えたのが始まりだった。教授いわく「10分かそこらで考えた」とのこと。

今回の「スマイリー25周年」を記念し、フォールマン教授と大学では現行の学生に対し「人同士の対話に役立つ技術の発明コンテスト」The Smiley Award を実施する。優勝賞金は500ドルとのこと。

「:-)」は大いに受けて、キャンパス内で広まり、そしてインターネットが普及するにつれてアメリカ、そして世界中に広まっていったという。あまりにもシンプルな構造に「自分より前に誰かが使っていたかもしれない」としながらもフォールマン教授は「たかだか10分かそこらで作ったこんな小さなサイズのメッセージが世界中に広まっていく状況を見ていくのは、非常に魅力的な話だね」とコメントしている。

また語学の専門家はスマイリーマークなど顔文字の発達で、メールなどのテキストによる意思疎通において伝えるのが難しい感情表現をきわめて容易に伝えることができるようになったと、その意義をたたえている。

縦文字文化と横文字文化の違いからか、海外では「:-)」に代表されるように縦顔の顔文字をはじめとしたアスキーアート(テキストによるビジュアル的表現)が多いが、日本では「(^_^)」のように横顔の顔文字が多い。日本人にとって縦顔の顔文字が新鮮に見えるように、海外の人にとって横顔の顔文字やアスキーアートは斬新に見えるらしい。当方(不破)多人数同時参加型オンラインゲーム『ウルティマ オンライン』で日本人利用者が少なかった頃横顔の顔文字などを使ったところ、非常に珍しがられ、横顔の顔文字「文化」が急速に広まったという興味深い現象を体験したこともある。恐らくは「コロンブスの卵」的なところがあったのだろう。

最近では器用な人たちや便利なツールによって顔文字に留まらず、さまざまなキャラクターや情景がアスキーアートで描かれるようになった。25歳を迎えるスマイリーマークは、実に数多くの兄弟姉妹を得て、これからもネット世界や紙媒体上を駆け巡ることになるのだろう。

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