ネットでの迷惑行為経験者82%、ホップアップやスパムメールが多数

2007年09月04日 08:00

インターネットイメージ【トレンドマイクロ(4704)】は9月3日、インターネット利用中の迷惑行為に関する調査結果を発表した。それによると、回答者の82%が何らかの形で迷惑行為を体験していることが明らかになった(【発表リリース】)。

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今調査は8月6日から8日の間、18歳以上の一般ネットユーザーを対象に行なわれたもので、有効回答数は1000名。

迷惑行為経験者は82%

調査結果によると、回答者のうち8割以上をしめる82%が、何らかの形でインターネットを利用している際に迷惑行為を経験している

具体的な内容としては次の通り。

・望まないポップアップメッセージや大量広告の表示……30.6%
・大量の迷惑メール(スパムメール)の受領……26.6%
・訪問したWebサイトから未認知のプログラムをダウンロードされそうになった(された)……12.4%
・ワンクリック詐欺のメールを受けた、サイトに誘導された、被害にあった……8.6%
・ブラウザのホームページ設定が勝手に変更された……8.3%
・検索エンジンの検索結果から、悪意あるサイトに誘導されそうになった、された……5.0%
・フィッシング詐欺のメールを受け取った、誘導された、被害にあった……4.9%
・知らないうちに名前、住所、銀行口座番号などの個人情報が流出していた……3.5%


迷惑行為は
メールから
ブラウザへ

最近は対策ソフトの登場であまり実害を受けなくなった「ポップアップメッセージ」だが、それで大手新聞社サイトですら時々見受けられる。また、タチの悪い情報商材系サイトほどポップアップメッセージでメルマガ登録を求めてくる場合が多く、見る側に与える印象はいかばかりか、という感じである。

リストアップされている行為を見ると大きく「ブラウザ経由」「メール経由」に分けられ、それぞれ「閲覧・到着自身による問題」「閲覧・到着を起因とする問題」の計4パターンに分類される。例えばポップアップは「ブラウザ経由」「自身」であるが、「ワンクリックメール」は「メール経由」「起因」という具合だ。

かつてはインターネットの迷惑行為では「メール経由」「自身」、具体的にはスパムメールが多数を占めていた。スパムメールは減るどころか増加を続ける現状に違いは無いが、それ以上にブラウザ経由による問題も増加していることが分かる。利用者側の環境が整備されることで、一層手の込んだ、巧みなやり口が増えたということになるのだろう。

不安を感じる人は98%、ウイルスやスパイウェア、個人情報漏えいが怖い

それではこのような経験を元に、どれくらいの人がインターネットやパソコンの利用時に不安を感じているかたずねてみたところ、実に98%の人が「感じている」と答えた。事実上100%といえよう。

・知らないうちにウイルスやスパイウェアに感染するかも?……25.0%
・ネットショッピングで自分のカード番号や口座情報を入力するのが不安……22.8%
・パソコンの不具合で大切な情報を失ってしまうかも……18.7%
・不要なファイルがたまってパソコンの動作が重くなってしまうかも……18.5%
・子どもが問題サイトを閲覧してしまうかも……7.6%
・公共の場のワイヤレスネットワークを利用すること……7.4%


選択肢上の「不安」の定義がかなりあいまいで、回答にまとまりが見られないのが残念だが、やはり「ウイルス・スパイウェア」「重要な個人情報を他に流用されてしまうのでは」という心配が上位を占めていた。


今調査はセキュリティ対策などのソフトを提供しているトレンドマイクロが行なったものということもあるが、それを差し引いても実に多種多彩な「迷惑行為」があることが分かる。インターネットの利用が日常生活の上で必要不可欠な今、これらの問題は「今、ここにある危機」に他ならない。

ネット上の迷惑行為は、愉快犯など一部の例外をのぞけば「対象が直接目の前に現れることがない(罪悪感の軽減)」「比較的安価・低リスクで実行できる」「世界規模で多数を相手に行動を移せる」など、まさにインターネットの利点を悪用した意図的なものであることが多い。

特に最近はウェブサイト経由によるものが増えている。セキュリティソフトの積極的な導入や、ウェブサイト・メール理由時の「一般常識」「最新情報」を、折を見て学び、彼らの魔の手に落ちてしまわないよう気をつけねばならないだろう。

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