観測が的中したことに・東京市場での外国人投資家の売買動向、6週間ぶりに買超に転じる

2007年09月06日 19:30

株式イメージ東京証券取引所は9月6日、8月27日から31日(8月第5週、先週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は4兆9506億4864万6000円なのに対し、買い総額は5兆0041億4589万0000円となり、差し引き534億9724万4000円の買い超しとなった。これまで外国人投資家の売買動向は5週連続売り超しだったものの、今回6週間ぶりに買い超しに転じたことになる。一方で個人・証券会社は売り超しの状況が続いている(【最新発表リリース、PDF】)。

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8月27日から31日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……8871億6913万4000円/9986億6884万0000円(1114億9970万6000円買超)
・個人……1兆8300億9048万4000円/1兆6855億2441万7000円(1445億6606万7000円売超)
・外国人……4兆9506億4864万6000円/5兆0041億4589万0000円(534億9724万4000円買超)
・証券会社……1119億9117万7000円/1111億5545万0000円(8億3572万7000円売超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この7週間における外国人投資家の動向は次の通り。

7月17日~7月20日…3702億0027万5000円買超
7月23日~7月27日…3000億5608万7000円売超
7月30日~8月3日…1961億9964万8000円売超
8月6日~10日……2015億7870万9000円売超
8月13日~17日……7520億6280万4000円売超
8月20日~24日……437億2974万9000円売超
8月27日~31日……534億9724万4000円買超


先週発表分では「魔の8月大急落」の原因となった大規模な売り超しから立ち直った外国人勢が売り超し額を大幅に減じており、今週発表分でプラスに転じるのではないかという観測があった。今回の発表でその観測が的中したことになる。一方個人は大幅に売り超し額を増やしており、急落後のポジション調整に戸惑っているようすがうかがえる。

8月27日から始まる週は出来高が激減しており、ちょっとした売買で値が大きくぶれるという波乱万丈の相場展開が繰り広げられている。今週に入りやや出来高も戻してきた感はあるが、まだまだ全体量としては少なく、不安定さはぬぐいきれない。

来週はメジャーSQが週末に控えていたり、国内外共に大きな指標の発表があるなど、内容次第では波乱が予想される。出来高が伴う株価の回復はいつになるのだろうか。

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