カブドットコムの夜間取引市場に4証券会社が参入

2007年09月20日 08:00

【カブドットコム証券(8703)】は9月19日、同社が運用している私的取引システム(PTS)による夜間取引市場「kabu.comPTS」において、三菱UFJ証券・BNPパリバ・ゴールドマンサックスの3社が9月27日から取引の参加を開始すると発表した。また10月以降にはクレディ・スイス証券も参加を開始する予定だという(【発表リリース】)。

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今回参入が正式発表された3+1社により、事実上孤軍奮闘していたカブドットコム側の夜間PTSにも力強い援軍が加わったことになる。今回発表されたリリースには昼間取引における東京証券取引所と、俗にいう「Eトレ連合」ことSBIジャパンネクスト証券が実施している「ジャパンネクストPTS」との比較表も掲載されているが、利用者数はともあれ各種機能においては「kabu.comPTS」の方が上に見える。

夜間の取引においては2000年前半までネット証券会社を中心に、東証に対して夜間取引市場の開設を何度となく要求していたものの首を縦に振る事はなく、仕方なくPTSで各社が寄り集まって独自に開設したといういきさつがある。利用者数は現在のところ昼間取引よりも少ないが、「昼間取引時間帯以外で取引ができる」という状況の創造そのものに意義があるとして、運営側の費用対効果の面や利用者がそれほど多くない点は別にしても、投資家からは好意的に受け止められている。

【J-Cast】でも語られているように、上記のような過程があったにも関わらず証券会社が独自に夜間取引をはじめるや否や「開けばいいってもんじゃない」と東証が茶々を入れる一面もあるが、【イブニング・セッション】にもあるように大証では夜間の先物・オプション取引もはじめるなど、フレキシブルな時間帯の取引ニーズに応える動きがあちこちで見受けられるようになった。

今後は各サービスにおいて機能のさらなる充実や、利用者の増加による流動性の向上、時間枠の拡大など、より一層の便利さが求められることだろう。一方で「眠るヒマが無くなる」と嘆く声も一部にあるが、それは贅沢というものだ(笑)。

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