肥満な子どもを持つ親にすぐにでもはじめて欲しい3か条+1

2007年09月11日 08:00

ダイエットイメージ【USA Today】が伝えるところによると、アメリカの栄養価の専門家Keith Ayoob氏による今夏の調査によって、太り過ぎ、あるいは肥満体の子どもを持つ親の半数が、「自分の子どもが肥満である」ことを認識していないことが明らかになった。そして専門家は3か条を挙げてすぐにでも子どもにはじめさせて欲しいとうながしている。

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元記事によるとアメリカの子どものうち2500万人が太っているか、あるいは肥満体。そして彼らのような「子どもの肥満」は2型糖尿病や高血圧などの成人病に悩まされる可能性が高い。

今回調査を行なった、ニューヨーク市の栄養専門家Keith Ayoob氏は親が「自分の子どもが肥満である」と認めないのは、自分自身も食生活と運動習慣を変えたくないからだと指摘している。要は子どもにダイエットをさせるとなれば、親自身もそれに付き合わざるを得ないが、それがイヤだから「子どもも肥満ではない」と考えていることになる。

7月25日に発表されたConsumer Reports誌によると、アメリカで5歳から17歳の子どもを持つ3048人の親のうち、実に91%が自分の子どもは肥満だと答えている。しかしBMI(肥満度指数)の計測で「あなたの子どもは太りすぎです」と指摘されても半数は「自分の子どもの体重はこのままでよい」と回答している。さらに検査を受けた医師から「子どもを減量させるように」と指導を受けたのは36%に過ぎず、残りの64%は一度も医者から注意されたことがない。

栄養士でアメリカ食事療法協会の広報でもあるDawn Jackson Blatner氏は、「医師は子どもが肥満であると言わない傾向にある。そしてクラスの他の子どももみんな肥満気味なので、自分の子どもも健康に見えてしまう」と現状を分析している。

Keith Ayoob氏は一方で、肥満傾向にある子どもを持つ家庭に、次の3か条をすぐにでも実践するよう勧めている。

1.夕食はお代わりしない。ご飯もチキンも1杯(1つ)だけ。ただし野菜は好きなだけ食べて良い。
2.毎日の運動を習慣付ける。最初は20分、そして1日1時間を目標に。犬と散歩したり自転車に乗って周囲を走るのも良い。
3.テレビやパソコンへ向かう時間を1日2時間未満にする。運動をうながすため。


さらにKeith Ayoob氏は親に対し、単に体が良い食べ物ではなく、子どもが好きな・身体に良い食べ物を中心にメニューを組み立てるよう勧めている。Dawn Jackson Blatner氏は子どもがえんどう豆やにんじん、りんごを好きならそれらを毎日メニューに加えるよう、アイスクリームなどは100キロカロリー、ジャンクフードは150キロカロリー以下に抑えることも忘れてはならないとのこと。

そして親が「自分の子どもが肥満である」と認めたがらない最大の原因についてクギを刺すようにまとめている。「サラダを食べたり運動をして肥満を防ぐ努力をするのは、子どもだけに責任があるわけではありません。家族全体の義務なのです」と。

自分がダイエットするのはイヤなので、つい子どもにも甘い判断を下してしまうのは、恐らくアメリカだけでなく日本も似たようなところだろう。甘いのは親子間の愛情だけで十分。ダイエットへの心がけや料理そのものまで過度な甘さは禁物、というところだろうか。

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