モバイル通販深く静かに浸透中・中高生でも25.2%が経験あり

2007年09月06日 06:30

【バンダイネットワークス(3725)】など3社は9月5日、中学生・高校生の携帯電話向けオンライン販売サイトの利用状況に関する調査結果を発表した。それによると回答者の25.2%がモバイル通販を利用したことがあることが明らかになった。携帯電話によるネット通販は大人だけでなく、中高生などの子どもの間にも普及しつつあることがうかがえる(【発表リリース】)。

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今調査は7月13日、13歳から18歳の中学生・高校生を対象に携帯用アンケートフォーム経由で行なわれたもので、有効回答者数は1107件。男女比は21対79と女性が圧倒的に多い。年齢は16歳の28%を筆頭に15歳21%、17歳20%など。キャリアはドコモ33%、au47%、ソフトバンク20%と、実際のシェアと比するとauが多め。

男女別購入傾向は大人と類似

携帯電話を使ったネット通販(モバイル通販)の経験がある人は全体で25.2%、女性に限ると26.3%、男性では21.1%だった。女性の方が積極的にモバイル通販を活用しているのが分かる。また年齢層別では当然のように高年齢層の方が利用率が高かった。

購入経験のある商品は、全体ではCD/DVDなどのAVソフトウェアが最も多く、次いで洋服や服、ピアスや指輪、そしてダイエット用サプリなどの美容商品が続いている。

携帯で購入したことのある商品(購入者全体)
携帯で購入したことのある商品(購入者全体)

元々男性よりも女性がモバイル通販の利用経験者が多いのに加え、今調査では女性の回答数が圧倒的に多いことから、今回のように「女性が利用する商品が上位を占めている」ものと思われる。

実際に男女別で商品区分を見てみると、男女ともトップにはCD/DVDが顔を見せているが、それに続くものは男性が「漫画や小説などの本」なのに対し、女性は美容・おしゃれ関係がほとんどを占めている。

男女別購入品目
男女別購入品目

これらの傾向は、大人がモバイル通販を利用する際の商品購入傾向とほぼ同じ。大人も子どもも、携帯電話を通じて気軽にショッピングする場合、似たようなことを考えて(あるいは似たような購入モチベーションのもとに)購入を決めるものと推測される。

利用金額は数千円前半

小中学生がモバイル通販を利用した場合、どれくらいの金額を支払っているのか。「今までモバイル通販でもっとも高い買物は」という問いには、全体で「1000円~3000円」「3000円~5000円」がもっとも多く、あわせて4割強を占めた。

全体・男女別モバイル通販での最高利用金額
全体・男女別モバイル通販での最高利用金額

女性は「1000円~3000円」「3000円~5000円」の層が突出しており、以降少しずつ値の上昇と共に割合が少なくなっているが、男性の場合はあまりまとまった様子がなく、一番多い層も「3000円~5000円」となっている。男性はそれぞれの趣味趣向に基づいて買物をするため、その対象となる商品の価格差が女性の「美容・健康・コスメ」と比べると差異が大きいということなのだろう。


携帯電話を使った通信販売の利用シーンというと、OLや主婦がまだ頭に思い浮かぶが、実際にはそれら大人だけでなく中高生の子どもたちも積極的に活用していることが、今回の調査から浮き彫りにされた。携帯電話を使いこなしている子どもにとっては、一般の通信販売やお店での商品購入と同じ感覚で、携帯電話による通販を利用しているのだろう。

今調査は男女比において女性の割合が携帯電話の利用実情と比べるとやや高い。女性偏重な部分も多数見受けられ、データにおいて男女それぞれはともかく全体的な面においてはやや信用度に欠けるところがある。しかしそれを差し置いても、中高生のモバイル通販の実情を知れる、貴重なデータといえるだろう。

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