「子供向け携帯電話」は全体で16%・小学生では6割が利用

2007年09月02日 12:00

キッズケータイイメージ【日経パソコンオンライン】が8月28日に発表した統計データによると、「ジュニアケータイ」「キッズケータイ」など「子ども向け携帯電話」を小学生に持たせている親は約6割にのぼることが明らかになった。元々小学生を主なユーザー層と想定してデザイン・機能化された携帯電話ではあるが、メーカー側の意図通り多くの小学生が利用していることが分かる。

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今調査は5月14日から22日までの間に日経BPのウェブサイト上で実施したもので、有効回答数は466人。対象となった子どもの男女比は237対229。また、今記事における対象は、先の【小学校高学年でも携帯電話は4人に1人が持っている】で「携帯電話を(自分の子どもに)持たせた大人」と回答した人が対象。

全体では16%、小学生に限ると6割が「子供向け携帯電話」

子どもにも携帯電話が広まるにつれて、携帯電話を防犯アイテムとして使用する考えが広まるとと共に、携帯電話そのものの機能(特にインターネット機能)を制限できる仕組みが求められるようになった。そこで登場したのが「子供向け携帯電話」。例えば【NTTドコモ(9437)】【キッズケータイSA800i】では「もしものための大音量ブザー音」「GPSを利用した位置メール機能」「電池取り外し防止機能」「機能制限設定(フィルタ機能含む)」「ワンタッチでテレビ電話が可能」「子供向けiメニュー」などが用意されている。

全体では16%
小学生に限ると6割が
「子供向け携帯電話」

これらの「子供向け携帯電話」を子どもに持たせている親は全体の16%に過ぎず、83%は一般機種を持たせていた。しかし対象は小学生以外に中学・高校・大学その他の年齢も含むため、これを小学生のみに限定すると約6割が「子供向け携帯電話」を使っているという(中学では5%、高校では0%)。「子供向け携帯電話」は登場してからまだ間もないが、非常に大きなニーズを秘めているといえよう。

また、機種選定のポイントも「デザインやキャラクタ」「使いやすさ」に続き、「GPSでの位置検索機能」「防犯ベル機能」「指定した先のみにかけられる」など、子どもの利用に配慮した機能が重要視されている。「デザインやキャラクタ」「使いやすさ」は大人が携帯電話を選択する際にも考察されるポイントであることを考えると、子ども向けの携帯電話としてはとりわけ「GPSでの位置検索機能」に注目が集まっていることが分かる。

子どもの携帯電話料金は6000円未満が7割

それでは子どもが使っている携帯電話にかかる料金は月額いくらくらいだろうか。当然のことながら親が負担している場合に限られる(子どもがアルバイトなどで自費負担している場合は親が把握できない)が、もっとも多かった回答は「2000~4000円」で33%、約1/3を占めた。

一か月あたり子どもの携帯電話にかかる費用
一か月あたり子どもの携帯電話にかかる費用

「2000円未満」が14%、「4000~6000円」が23%で、この3層をあわせた「6000円未満」が70%を占めている。中間層がもっとも多いことも合わせて考えると「平均的な子ども向け携帯電話の使用料は一か月あたり3000円前後、上下幅は±3000円」と見てよさそうだ。


今や総合情報端末と化しつつある携帯電話。その常備性・モバイル性を利用して防犯に役立つアイテムとして活躍する一方、フィルタ機能を使わないと大人と同じ視線でインターネットにアクセスできるため、色々な社会問題も生じている。

多種多様な他の新しい商品同様に、携帯電話においても「利点はとことん活用し、問題点は解決策を導入して押さえ込む」工夫が、メーカーにも買い与える親にも必要なのだろう。

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