ブログやSNSが人脈作りの重要なツールに・リアルで会った人は約4割

2007年08月16日 08:00

【森ビル】は8月14日、首都圏に住むビジネスマンと六本木ライブラリー会員を対象にした「ライフスタイルに関する実態調査」の結果を発表した。それによるとネット上で出会った人に直接(現実に)会ったことがある人は全体の39.1%にのぼることが明らかになった。SNSやブログが人脈作りのきっかけの一つとして使われていることがうかがえる(発表リリース)。

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今調査はビジネスマンへは首都圏在住のパート・アルバイトを含めた「仕事を持っている人」519人、六本木ライブラリー会員659人それぞれ別に行なったもの。後者はアカデミーヒルズ内にあるハイソな会員制ライブラリーで、(導き出されたデータも)あまり一般性はないため、今回も省略する。

ブログ・SNS利用者は約半数

自分のブログを保有していたり【mixi】などに代表されるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用しているかとたずねたところ、両方とも「はい」と答えた人が18.1%、いずれかを「はい」と答えた人は31.8%にのぼり、合わせて過半数の人がSNSやブログを使いネットを通じたコミュニケーション手段を利用していることが明らかになった。

SNSを利用したり自分のブログを持っているか
SNSを利用したり自分のブログを持っているか

インターネットを使ってサイトを閲覧したり、電子メールを使う事は今やビジネスマンにとって必要不可欠なスキルではある。その一方、SNSやブログは言葉こそ耳にしているものの、実際に自分自身で試して利用する人はまだ半数しかいない、と考えることもできる(「もう半分」と見るべきなのか)。

ブログもSNSも自分からの情報発信を前提とする「Web2.0」的なインターネット上のサービス。これまでの「サイトを閲覧するだけ」「電子メールを読むだけ」という受動的な使い方とは別次元のようにも見えるので、ちゅうちょしている人も多いのだろう。また、必要性を感じていないとも考えられる。

自分のブログを立ち上げるのはともかく、SNSは参加するだけなら自分からの情報提供は最小限で済む場合が多いし、一般掲示板やサイトには無い、SNSならではの情報を得ることもできる。個人的にはブログより、超大手のSNSにお試し的に加入してみることをオススメする(かつてSNSは既存会員の紹介が無ければ入会できなかったが、今はそのハードルはほとんどのサービスで取り払われている)。

ネット上の知り合いに実際に会った経験のある人は4割

さらに(SNSやブログをはじめとした)インターネット上で出会った人に直接会ったことがあるか、という問いには39.1%が「ある」と答えている。「無い」人は60.9%。

先の【人脈作りが「豊かさ」を感じる秘訣? 】でも触れているように、人脈作りを積極的にしているビジネスマンは6割近くに登る。地域自治体の活動や同好の士の集まり、イベントやサークルでの寄り集まり以外に、インターネットでのコミュニケーションや出会いを人脈作りのきっかけに利用していることが分かる。

……釘を刺しておくが、だからといって「出会い系サイト」を活用しろというわけではない。今件の調査結果は、そういう「出会い」「人脈」形成を対象としているわけではないので、念のため。


ブログもSNSも、インターネットという「世界に向けた情報ツール」の中で、自分を表現して他人にアピールし、他人に自分を知ってもらう要素を持ち合わせている。新たな人脈をつくりたいと考えている人にとって、いわば「デジタル名刺」的な意味合いを持ちうる自己紹介・プロフィールページを持つブログやSNSは、ネット上の「異業種懇談会」のような存在価値を持つに違いない。

もちろんブログやSNS内にそれぞれ存在するルールを守ることは必要不可欠。また、あくまでも「ネット上でのやり取り」のみを望む人も多いし、先の冗談話(「出会い系サイト」云々)だけでなくネットを釣堀のように見立て、ブログやSNSでのアピールで「釣り」をしている悪質業者も数多く存在する(「情報ねずみ講」の類がよい例)。

それら「ダークサイド」の領域には十分気をつけねばならない。しかし、それでもこれまでには無かった可能性と広がりを見せてくれるネット上での人脈形成は、非常に興味深く、魅力あるものなのにも違いない。

「ツール」たるネットに振り回されることなく、むしろ振り回すくらいの気持ちで使いこなし、自分の人生を豊かにしていきたいものである。

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