イギリスでも絶賛、マンハッタンのバーテンダーが織りなすデザインカプチーノの世界

2007年08月27日 06:30

デザインカプチーノイメージカプチーノの泡の部分で色々なデザインを形作り見た目を楽しむ「デザインカプチーノ」の作品が【DailyMail】に紹介され、話題を呼んでいる。詳細されたのはアメリカ・ニューヨークのバーテンダー、Sammy Lin氏が織りなす作品群。コメントには「飲むのがもったいない」「口につける前にもう一杯頼みたくなる」など、世界共通ともいえる驚嘆の声が寄せられている。

スポンサードリンク

カプチーノとはコーヒーカップにエスプレッソコーヒーを抽出し、その上に十分に細かく泡立てたミルクを注ぐ、口当たりも優しいコーヒーの一種。デザインカプチーノとは作成過程で作られる泡の上に、さまざまな絵を描き出した、芸術的作品とも言える飲み物。

作成手法はそれほど難しく、泡の中にカクテルピンや爪楊枝で絵を描いていくだけ。印刷のようにあらかじめ図版を用意しておいて、泡の上に謄写するなどの方法は用いられない。誰にでも挑戦は可能だが、もちろん美術的センスと経験、コツは必要。

コーヒーメーカーのネッスルでは専用のチョコっとアーの限定発売と共に、ちょっとしたテクニックも紹介している。詳しくは上記ページを観れば分かるのだが、「カップの上からかぶせるように、色々な形に切り抜いた型紙をセットし、その上からココアパウダーを茶こし器などで均質な細かいパウダーにしてふりかける」というもの。要はスプレーで壁などに案内文字を大量に書いていくような方法。ただこの方法だと細かい線描写は出来ないし、デザイン性にも欠ける。やはり手書きが一番のようだ。

DailyMailでは「このバーテンダーはカプチーノを美術品に変えてしまう」「すべてのコーヒーがこのようなものなら、どんなに素晴らしいことか」と絶賛している。デザインもユーモアにあふれていてクマや雪だるま、うさぎや太陽、さらにはネス湖のネッシーなどまで自由自在。しかも彼は、20秒ほどでこれらの「デザインカプチーノ」を創り上げてしまうという。

Sammy Lin氏の作品のごく一部。詳細は上記元記事などを参照のこと。
Sammy Lin氏の作品のごく一部。詳細は上記元記事などを参照のこと。

これはSammy Lin氏とも、後ほど紹介するジブリ美術館のカフェともまったく関係のない第三者のものだが、デザインカプチーノの制作工程を記録した動画。「どのようにしてデザインカプチーノが創られていくのか」を把握してもらうために掲載した。

本家アメリカでSammy Lin氏とそのデザインカプチーノに関する記事がないかを探して見たところ、【New York Post Online】にそのものズバリの記事を見つけることができた。しかもこちらにはLin氏本人の姿や、作り方の工程の写真まで掲載されている。その写真によればやはりこのデザインカプチーノは専用のつまようじのようなもので作られているようだ。記事によると彼が勤めているのはマンハッタンのWHEN oneというイタリアンレストラン。彼は6年前に前任者からこのレストランの後釜を任され、そして今や一日700杯以上ものコーヒー(デザインカプチーノを含む)を送り出すまでになった。花と葉っぱの模様ならわずか5秒で、お猿の顔でも20秒で作り出すことができるという。動画投稿サイトでその芸術的な作品の制作工程を見てみたいものだが、残念ながら投稿動画を見つけることはできなかった。

記者の「もっとも印象的な、デザインのリクエストは何ですか」との質問にLin氏は次のように答えたという。「モナリザの微笑だよ。レオナルド・ダ・ヴィンチには出来なかったけど、私にはそれが出来るんですよ(To make the Mona Lisa smile! Leonardo couldn't do it, but I can!)」と。


ちなみに日本でも「デザインカプチーノ」の世界は多くの人に知られている。もっとも有名なのは【三鷹の森ジブリ美術館】のカフェで販売している、ジブリキャラデザイン付のカプチーノ(ふわふわミルク入りコーヒー)。お客のリクエストに色々と答えてくれるという。この写真が出た当初は「合成写真か?」との噂も立ったが、それが本物であることが分かると驚嘆と賛美の声が沸きあがったものだ。……DailyMailに日本のデザインカプチーノの存在、特にジブリのカフェのことを教えたらどうなるのか、少々興味が沸いてきたりもする(笑)。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ