「ケーキバイキング、それは女の欲望番外地」

2007年08月26日 12:00

ケーキバイキングイメージ日本能率協会総合研究所は8月24日、「バイキングと外食に関する調査~女性編」に関するアンケート結果を発表した。それによると、女性に一番の人気のあるバイキング料理は「ケーキ」であることが明らかになった(【発表リリース】)。

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今調査はインターネット経由で16歳以上の女性を対象に8月10日から13日までの間行われたもので、有効回答数は317。回答数がやや少なめなので世間の実情とは多少のぶれが生じている可能性を考慮した上で内容を見る必要がある。

バイキング料理というとホテルでのランチバイキングがすぐに頭に思い浮かばれる。そこでホテルのランチバイキングの利用経験を持つ人にその頻度についてたずねたところ、「1年に1回程度」か「それ以下」である人が多勢をしめることが明らかになった。

ホテルのランチバイキングの使用頻度(利用経験者)
ホテルのランチバイキングの使用頻度(利用経験者)

ランチバイキングを利用している人なら、例えば「月一で定期的に」などのように定期イベントの感覚で通っているかと思われたが、意外にも頻度は少なかった。「1年に1回以下」と「1年に1回程度」を合わせて59.8%と6割近く、「1年に2~3回程度」を足すと82.3%と8割以上の人を占めることになる。

ホテルでのランチバイキングはホテル側が「お客の閑散期にも利益を上げられるように」「集客目的で」との意図から開催しているものであり、その観点からすればそれこそ毎週のように通ってほしいもの。しかし実際には「ハレのイベント」扱いをされ、ごくたまに、何か特別な時にしか足を運んでいないようすがうかがえる。

それでは実際のホテルバイキングで好きな料理、あるいはあると良いなと考えている料理についてたずねたところ、「ケーキ」と答えた人がもっとも多く、7割近くを占めた。

バイキングで好きなもの、あるとよいもの
バイキングで好きなもの、あるとよいもの

トップの「ケーキ」はもちろん、それに続く「ドリンクバー」や「フルーツ」「サラダ」など、オシャレで軽食感覚な料理、デザート系、スイーツ的なものが上位を占めている。

また同じアンケートでは「興味のある飲食店」という質問もしている。そこでは「回転寿司」がトップを占めていたものの、「寿司」はそれほど人気が高くない。さらには「寿司」以外も本来の料理(日本料理全般、中華料理全般)の得票数がそれほど高くないのが分かる。女性はバイキングで好きなだけ料理を食べたいが、重量感のあるメイン料理は避けたい、ということだろうか。それとも、良く使われる言い回しではあるが「デザートは別腹」というところから、バイキングを別腹で楽しんでいるのだろうか。

あるアニメでケーキバイキングに挑戦する主人公たち(女性)が「バイキング、それは女の欲望番外地」と語るシーンがあった。実際にテレビでケーキバイキングのお店がレポートされるのを見ても、中で食事をしているのは女性ばかり。お店によっては「女性限定」という場所もある。

「お菓子の家」の童話ではないが、一面のスイーツに囲まれて好きなだけお菓子を食べられる状況は、女性にとって憧れの・夢の世界であるようだ。だからこそ、毎月や毎週のように通って「日常生活」化するのではなく、ごくたまに、イベント的に足を運び、「夢のひととき」を楽しむのだろう。

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