携帯電話の留守電機能、サービスは「確認が有料」本体機能は「件数」「時間」が不満

2007年08月03日 06:30

モバイルイメージ【マイボイスコム】が発表した携帯電話の留守番電話機能・サービスに関する調査結果によると、「留守番電話サービス」を利用している人で満足していない人の多数が「伝言確認が有料なこと」を挙げているのに対して、本体内部機能の「留守番電話機能」を用いている人は「記録できる件数」「時間」が足りないことをもっとも多く不満と感じていることが明らかになった。「あちらを立てればこちらが立たず」ではないが、満足できる留守電を提供するのは難しいことがうかがえる(【発表リリース】)

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当データはウェブ上のアンケート形式で7月1日から7月5日のあいだに行なわれた調査の結果によるもので、回答数は13191名分。男女比は46対54で、年齢構成比は30代がもっとも多く39%、次いで40代が27%。

まず今件のメインテーマである「携帯電話の留守電機能」について、ネットワークサービス「留守番電話サービス」か、本体機能の留守番機能(キャリア=本体ハードメーカーによって異なる)を使っているかという問いには、7割の人がいずれか、あるいは両方を使っていると答えている。「どちらも使っていない」は24.3%、さらには「機能を知らない」も5.1%いた。

「留守番電話サービス」は半数が満足、「伝言確認が有料」が不満

まずはネットワーク「留守番電話サービス」を使っている人に、その機能について満足しているかどうか。

ネットワーク「留守番電話サービス」は使ってみて満足しているか
ネットワーク「留守番電話サービス」は使ってみて満足しているか

「満足している」人が大体過半数、「どちらともいえない」という中間派が2割強。不満足派が2割ほどなのは少ないと見るべきかどうか、正直微妙なところだ。

その「満足している人」「満足していない人」それぞれに、どの点で自分がそう思うのかをたずねたところ、「不満足派」の「伝言の確認が有料」という答えがずば抜けて目立つ結果となった。

「留守番電話サービス」を満足・不満足と思う人がそれぞれそのように思うポイント
「留守番電話サービス」を満足・不満足と思う人がそれぞれそのように思うポイント

「メッセージの録音時間」「録音できる件数」など後述する本体機能と比べて優れているポイントはさすがに「満足している」人の肯定意見が多かった。しかし不満な人の8割近く、78.6%が「伝言の確認が有料」という点をその理由としてあげていたのは注目に値する。固定電話の留守番電話機能のイメージなどから「どうして留守電で料金が発生するのか」という思いが強くあるのだろうか。

携帯電話本体の留守電機能は6割が満足、「録音時間」「件数」が改善希望点

一方、携帯電話本体の留守電機能について同様の質問をしてみたところ、まず満足しているかどうかについては6割が「満足派」という結果が出た。

携帯電話本体の「留守番電話機能」は使ってみて満足しているか
携帯電話本体の「留守番電話機能」は使ってみて満足しているか

ネットワーク「留守番電話サービス」の利用者と比べると「満足派」の数が1割ほど多い。直後の理由部分で挙げられる「不満点」と「満足点」を天秤にかけ、「不満はあるけどこれくらいなら、満足なポイントがあるから妥協できるかな」という人がそれなりにいるのだろう。要は「満足ポイント」が「不満ポイント」を凌駕しているということか。

さてその「留守番電話機能」の満足派・不満足派それぞれについてその理由を尋ねたところ、本体の「留守番電話機能」の問題点が見事に反映される結果となった。

携帯電話本体の「留守番電話機能」を満足・不満足と思う人がそれぞれそのように思うポイント
携帯電話本体の「留守番電話機能」を満足・不満足と思う人がそれぞれそのように思うポイント

満足派は「伝言確認が無料」をもっとも多くその利点として挙げている。一方で不満足派は「メッセージの録音時間」「録音できる件数」の2点について、不満を持っていることが分かる。


そもそもいつも身近においている携帯電話に留守番電話機能が必要なのかどうか、という問題もあるが、それはさておき。当記事の題名にもあるように、「留守番電話サービスは伝言確認が有料」「本体の留守番電話機能は時間と件数」の点において、利用者が改善を求めている(だからこそ現状を不満に思っている)ことが分かる。

留守番電話サービスについては企業側の営業努力にかけるしかないが、本体の留守番電話機能は今後さらに拡充する可能性は高い。圧縮技術の進歩やメモリの価格の引き下げ(関連部品の共通化や量産などによる)が果たせれば、録音できる件数も時間も長くなる。あまり無茶な拡張をすると携帯電話本体の生産コストも上がってしまうので、天秤にかける必要があるが、これはユーザー側に「大量に録音したい場合には外付けカードを使って下さい」という選択肢を与えれば済む。

将来的には「留守番電話サービス」のかなりのシェアを、本体の留守番電話機能が奪ってしまうのではないだろうか。携帯電話本体の各種機能の進歩ぶりを見ると、そのような予測も成り立つものである。

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