マツダの水素自動車、経済産業省が中央官庁では初めて導入

2007年08月01日 06:30

マツダ RX-8 ハイドロジェンREイメージ【経済産業省】は7月31日、公用車としては中央官庁ではじめて、【マツダ(7261)】の水素自動車(マツダ RX-8 ハイドロジェンRE)を8月1日から公用車として導入すると発表した。地球温暖化対策などに有効とされる環境対応車としてアピールする(発表リリース、PDF)。

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マツダ RX-8 ハイドロジェンREイメージ経済産業省側のリリースによれば、同水素自動車は走行時の二酸化炭素や粒子状物質の排出がゼロで、窒素酸化物もほとんど出さないため、一般のガソリン車と比べて環境性能に優れている。さらに燃料の水素は天然ガスやバイオマスなどから製造できるため、石油依存度を下げる期待ができる。今回の導入はこれらのメリットを持つ水素自動車を率先して導入することで、経済産業省自身が環境対策の旗を振っていることを喧伝する狙いもある。

なおこの車両は買い取りではなくリースで運用され、その費用は月額42万円とのこと。気になる燃料は対応スタンドがないので、水素タンクを積んだ専用トラックから補給する。

【マツダ側のリリース】によると、納入される車両は厳密には水素でもガソリンでも走行できる「デュアルフューエルシステム」を導入している。同社の金井誠太取締役専務執行役員(研究開発担当)は今回の納品について「マツダは、来るべき水素社会への取り組みとして、独自のロータリーエンジン技術を活用した水素自動車の研究開発を15年以上にわたり進めてきた。このたび、経済産業省に『RX-8ハイドロジェンRE』を納入させていただけることは大変感慨深い。今後も、内燃機関の可能性を示す水素ロータリーエンジン搭載車のさらなる性能向上を目指して開発を進め、環境に優しい水素エネルギー社会の実現に貢献していきたい」とコメントしているという。

動力はともかくフォルムがスポーツカーのような感じもあり、公用車としては少々違和感を感じるところもある(笑)。とはいえ、趣旨は賛美されるべきもので、このような使い方ならガソリン車と比べて導入費やランニングコストが高くても「無駄使い」のそしりを受けることはないだろう。

せっかくの税金を使うのだから、今回のような水素自動車や電気自動車など、未来のエネルギー利用を促進させる車両の導入をもっと積極的に、各官庁で検討してほしいものだ。

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