【更新】道徳教育強化に賛成は92%~読売世論調査

2007年08月31日 08:00

時節イメージ[読売新聞]の独自調査によると、政府が進めている道徳教育の強化方針に対して賛成の意を示している人は全体の92%に及び、反対はわずかに6%に過ぎないことが明らかになった。「日本人のマナーが最近悪くなったと感じることがある」と回答した人が88%に達していることをあわせると、現状を認識した上で「改善しなければ」「政府のやろうとしていることは良く分かる」と考えている人が圧倒的多数に及んでいることが分かる。

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政府では【教育再生会議】を設置し、その中で現在の「道徳の時間」を「徳育」として教科に格付け(教科書・教材も作成、点数評価ナシ、担当は学級担当)したり、小学校で1週間の自然体験・中学校で1週間の社会体験、高等学校で奉仕活動を必修化する方針を打ち出している。これらの背景には、日本人のマナー・民意が悪くなっていると感じている人が多いことへの危機感が挙げられる。

詳細は読売新聞本紙などに掲載されていると思われるが、元記事では次のようなデータが見受けられた(調査は8月4日・5日に実施。全国対象。面接方式)。

・「道徳教育の強化を検討」している政府の方針に賛成……「どちらかといえば」も含めて92%(反対は「どちらかといえば」を含めて6%)
・上記回答で「賛成」は70歳以上が合計95%で最多、20歳と50歳代を除くすべての年代で合計90%を超えている
・「最近、日本人のマナーが悪くなったと感じることがある」……「よく」「ときどき」を合わせて88%
・マナー悪化の原因……「家庭でのしつけに問題」が77%。「大人がマナーを守らなくなっている」60%、「周りの大人が子どもに注意しなくなっている」が54%。
・公共マナーを良くしていくために必要なこと……「家庭で公共マナーのしつけを充実」67%。「自分自身が誰かの迷惑になっていないかどうか気遣う」52%。


これらの回答概要からは「マナーの悪化は子どもの教育において問題があるから。そして子ども教育において大人がやるべきことをやっていないから」という二言に結論をまとめることができる。

例えば「マナー悪化の原因」。「家庭でのしつけに問題」はもちろん大人が子どもへのしつけを怠っていた・間違っていたという意味。「大人がマナーを守らなくなった」のは当然大人が原因。「周りの大人が子どもに注意しなくなっている」も同様。注意できないのは、子どもの反抗気概が増加してきたのも一因にあるかもしれないが、そもそも大人が「しかるべき威厳」を失っているから、子どもが反抗する(できる)と考えることもできる。

「子どもは親(大人)を映し出す鏡」とは良く言ったもの。日本人全体のマナーが悪化し、それを改善していかねばと考えたのなら、「全体」を構成するのは「大人」と「子ども」であり、そして「子ども」は「大人」を見て行動することを思い起こさねばならない。結局、「子ども」は自分自身の経験以外では「大人」からしか学べないのだから。

まずは大人である自分自身、一人一人が襟(えり)を正すこと、そこからすべてが始まるのだろう。

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