7月度のコンビニ売上高、既存店は13か月連続してマイナス・客単価は8か月ぶりにプラスへ

2007年08月22日 06:30

コンビニイメージ日本フランチャイズチェーン協会は8月20日、7月度におけるコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによると既存店の売上高は13か月連続してのマイナスとなったが、お客一人当たりの平均購入額(客単価)は8か月ぶりに全店・既存店共にプラスに転じた(【発表リリース、PDF】)

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今調査結果の概要はまとめ記事【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】で説明している。そちらで確認してほしい。

各データについて前年同月比は次のようになる。

●店舗売上高:既存店は13か月連続マイナス、全店は2か月ぶりにプラス
・全店ベース……+2.2%
・既存店ベース…-0.1%

●店舗数
・+1.4%

●来店客数:既存店は3か月ぶりにマイナス、全店は12か月連続プラス
・全店ベース……+2.0%
・既存店ベース…-0.2%

●平均客単価:8か月ぶりにプラス
・全店ベース……+0.3%(588.3円)
・既存店ベース…+0.1%(583.3円)

●商品構成比(全店ベース)
・日配食品……-2.7%
・加工食品……-3.9%←台風や梅雨の影響
・非食品………+17.8%←たばこ増税の反動
・サービス……+7.7%
・合計…………+2.2%

※既存店……1年以上営業中の店舗


7月は選挙期間中ということや税源譲渡による地方税などの負担増加が直接反映される月であっただけに、消費がどれほど落ち込むのか、コンビニの売り上げにどこまで反映するのかが懸念された。しかし実際にはさほど影響はなく、むしろ前年同月のたばこ増税に伴う買い控えによる反動の影響も受けたせいで(非食品の前年同月比が大幅にプラスされている)、客単価はわずかながらプラスに転じているなど、好ましいデータが出ている。

しかしながら7月は梅雨明けが遅れていたことを思い起こせばお分かりの通り、曇りや雨の日が多く、さらに台風4号の影響もあって、来店者数はマイナスに。結果として売上高は既存店舗で前年同月比マイナスとなってしまった。

個別商品の動向としては直前で説明したようにたばこが好調、その一方で天候不順なことからビールなどの酒類、アイスクリームが不調だったとのこと。「加工食品」の項目がマイナスに転じているのもその現れ。

8月は現在体感しているように、猛暑が続いている。7月で不調だったアイスやジュースなど「加工食品」の売り上げが、コンビニの売り上げ全体を大きく牽引するに違いない。


(最終更新:2013/08/19)

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