当たって美味しいマシュマロ銃登場・射程はなんと50フィート!

2007年08月09日 12:30

マシュマロイメージ大雑把で派手でおバカなことが好き、遊びにも真剣そのもので挑むアメリカの人たち。水鉄砲などの「おもちゃな銃」も本格的なものを創り上げる。時々輸入雑貨店で見かけるアメリカ製の水鉄砲は「何でたかがおもちゃにここまで凝っていて、射程も長いんだ!?」と驚くほど。今回紹介するのは、さらにアメリカ文化にあきれ返らされるシロモノ。「マシュマロ」を弾にして打ち放つ、ボルトアクション式の銃【The 50-Foot Marshmallow Blaster】

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マシュマロはもちろん普段お菓子屋などで見かける、あのふわふわのスポンジのようなもの。『まんがスヌーピー』などアメリカの映画で時々見かけるが、アメリカでは棒に刺して火であぶって食べることもしばしば。日本のおせんべいのように、ジェリービーンズなどと共によく食されているようだ。「身近にあるものを飛ばしちゃえ」というお手軽さをアピールしたいのは分かるが、何もマシュマロを飛ばさなくとも、と思うのは当方だけか。

マシュマロ銃「The 50-Foot Marshmallow Blaster」。射程は15メートル。
マシュマロ銃「The 50-Foot Marshmallow Blaster」。射程は15メートル。

サイズは6×2.5×15インチ(15×6.5×38センチ)重さは900グラム。価格は39.95ドル(4800円)。高いか安いか微妙な価格設定だ。

さて気になる射程距離だが、あのふわふわなマシュマロが弾なのに、なんと射程は50フィート(約15メートル)。ちょっとした水鉄砲より遠くに届く。マシュマロを飛ばす仕組みは空気の圧縮による反動を用いている。銃の上部にあるフタの部分からマシュマロを装てん。ボルトアクション(散弾銃を撃つ時のような、機構を後方にスライドさせる操作)で空気を圧縮。引き金を引いて圧縮空気の反動を用いてマシュマロを飛ばすわけだ。なおマシュマロを詰める部分は取り外し可能で、キレイに掃除ができるという。

見た目よりも性能(?)を重視したいのなら【Marshmallow Shooter】。こちらは20発ものマシュマロを弾倉に装てんし、連続発射ができる。ただし射程はやや落ちて30フィート(9メートル)。価格は24.95ドル(3000円)。

どうやら「マシュマロを弾にして銃で撃つ」という遊びはアメリカではそれなりに流行っているようで、動画投稿サイトYoutubeで【検索してみると】それなりに色々な動画が登録されているのが分かる。機種は別のものだが、弾(マシュマロ)の装てんの様子が分かる動画をここに具体例としてあげておこう。


マシュマロ銃の装てんと発射のようす。

中には仕事の最中に後ろから撃って驚かせたり、果てはお店の店員に「発砲」するなど不届きな動画も見受けられるが、「マシュマロ銃はお遊び」という認識はあるようで、日本の水鉄砲レベルの扱いを受けている雰囲気。もちろんルールに反したことをやってよいわけではないので、念のため。

むしろ、相手を驚かせる遊び方よりは、目標の人物に口を開けてもらってその口に向けてマシュマロを「カップイン」させるようなイベントでの遊びが主な使われ方らしい。


クリスマスのお祝いとして子どもにマシュマロを「プレゼント」するようす。銃の腕前はいまひとつのようだ。

色々な意味でアメリカらしい「おもちゃ」といえよう(マシュマロマンにこの銃を使ってみるのはどうだろうか……というおマヌケな発想は当方だけか)。

日本で似たようなお菓子といえば、金平糖やふ菓子が頭に思い浮かぶ。しかし金平糖は当たれば痛いし、ふ菓子は発射時のショックでつぶれてしまうに違いない。お饅頭は少々柔らかすぎる。残念ながら「お菓子銃」の発想は色々な意味でアメリカの人に任せた方がよさそうだ。

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