シャープが厚さ2センチの超薄型液晶テレビ試作品を公開

2007年08月23日 08:00

厚さ2センチ液晶テレビイメージ【シャープ(6753)】は8月22日、同社の液晶技術の一環として従来産と比べて大幅に「画質」「薄さ」「環境性能」の面で性能アップした液晶テレビを試作したと発表した。メイン部分の厚さが2センチと、既存の製品の8センチから大幅に薄くなっている。この厚みを52型(インチ)のサイズで実現した。価格は未定。2010年までに商品化を目指すとのこと(発表リリース)。

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ブラウン管に続く次世代テレビでは液晶以外にプラズマ、有機ELの計3タイプがしのぎを削っている。現在価格競争はもちろんだが、薄さの面でも競争が激化しており、液晶メインのシャープでは液晶テレビの薄型化に力を入れていた。

今回発表された試作液晶テレビ。52インチサイズで厚み2センチ
今回発表された試作液晶テレビ。52インチサイズで厚み2センチ

今回発表された液晶テレビは、サイズが52インチで重さは25キログラム。厚みは主要部分が2センチで、もっとも厚い部分でも2.9センチしかない。従来製品のもっとも薄いタイプ8センチと比べても半分以下。またコントラスト(明るい部分と暗い部分)の比は従来製品の30倍以上にあたる10万対1で、鮮明な画像を楽しむことが出来る。

シャープでは大阪・堺市に新設する液晶テレビ工場に3800億円を投入して、この「超薄テレビ」を量産し、発売したい考え。

ここまで薄く、そして軽いのなら従来の大型テレビのように床やテレビ台に置くだけでなく、壁掛けの設置スタイルも可能となるだろう。液晶・プラズマ・有機ELいずれの方式も「キレイで大型の画面を壁掛けスタイルで」が一つの目標ともされており、その点では今回発表された新技術による液晶テレビが一歩先んじたことになる。今後、具体的な商品化における価格設定や、画質についての詳細発表(特に後者は実際に見てみないと分からないものだ)を楽しみに待ち望みたい。

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