もっとも遊ばれているのは「PS2」、ゲームキューブも健在! ……ただしアメリカの場合

2007年07月28日 12:00

ゲームイメージアメリカの調査機関【Nielsen(ニールセン)】は7月26日、「Nielsen GamePlay Metrics」の調査結果を発表した。それによるとアメリカにおいて6月にもっともプレイされたゲーム機はプレイステーション2(PS2)で、42%ものプレイ時間を専有していたことが明らかになった(【発表リリース、PDF】)。

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この「Nielsen GamePlay Metrics」はニールセンがゲーム関連に特化した調査報告を行うプロジェクトで、アメリカ内におけるゲームの利用状況をさまざまな視点からレポートしていく。さらに今秋からはSCEAも協力し、プレイステーション3上におけるネットワークゲーム関連のデータも提供され、より細部のデータが報告される予定。

今回発表された資料によると、パソコンゲームでもっともプレイされたのは『World of Warcraft』(Blizzard Entertainment)で、プレイヤーの専有時間におけるシェア率は17.96%。大きく差が開いて第二位は『Halo: Combat Evolved』の3.65%、ついで『The Sims』の3.32%と続く。

ゲーム機においては6月は6810万人が利用をし、平均7.5日(/月)ゲームで遊んだことになる。各種ゲーム機別の稼動状況は次のようになる。

6月におけるアメリカでの家庭用ゲーム機のプレイ時間など
6月におけるアメリカでの家庭用ゲーム機のプレイ時間など

PS2が非常に健闘していることや、Xboxシリーズが上位に位置していること、そしてなりよりWiiやプレイステーション3(PS3)よりゲームキューブがよく遊ばれているあたり、日本との違いを実感することができる。これは日本よりアメリカの方が、ハードそのものに対する寿命が長い表れだろうか。

また、Xboxシリーズは他機種よりも1日にプレイされる時間が多く、ネットワークプレイでの熱中度や、短時間で遊べるタイプのゲームの多さ、逆にプレイステーション3は長時間熱中できるゲームが多いことなどが推測される。

他にも今回は掲載しなかったが5月とのデータを比較すると、「Xbox360とXbox」「PS3とPS2」「Wiiとゲームキューブ」という、同メーカーにおける新旧世代機間にプレイ時間などにおけるスライドの傾向があるのが分かる。例えばXbox360とXboxの間では、5月から6月の間にXboxの時間シェアや回数が減り、ほぼそれに等しい分Xbox360が増えている。ただしプレイ時間はゲームタイトルそのものの特性にも寄るところが大きく、相関・因果関係は見出しにくい。

さらに同レポートでは、他にも非常に興味深いデータがいくつも取得できたとし、そのいくつかを例に挙げている。具体的には

・ゲームのプレイパターンには季節ごとに違いがある。例えばWiiでは、4月は午後5時かプレイのピーク時間だった。しかし夏休み期間中は午後8時がピークとなっている。
・Wiiを持っている家庭は高級志向がある。年収10万ドル(1200万円)以上の家庭が持っている割合は、他のゲーム機よりもWiiが多い。


などとのこと。

日本では新型ハード競争が激化し、携帯ゲーム機はともあれ家庭用ゲーム機ではWii、PS3、Xbox360が三つ巴のバトルを繰り広げている。Wiiが今のところ優勢に見えるが、現行世代機では相変わらずPS2が幅広いシェアを確保している。

日本とアメリカにおける家庭用ゲーム機の扱われ方やプレイスタイルなど、違う面も多く、そのまま今データが日本の実情に当てはまるわけではない。しかしアメリカの調査結果においても興味深いポイントは数多く見受けられるし、日本のゲーム業界の実情を想像するにも役立つものがあるのに違いない。

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