仕事でノーパソを使わない理由は「いやなものはイヤだ」

2007年07月26日 08:00

ノートパソコンイメージ先に【ノートパソコン利用者の9割が「仕事に役立つ」と認識】で報じたように、ノートパソコンを仕事で利用している人が51.8%に達したというアンケートを元に、「ノートパソコンは仕事に大変役に立つ」という話を取り上げたが、そのアンケートに関する追加記事が掲載された。その内容とは逆の観点によるもので、「ノートパソコンを仕事で利用していない人」48.2%に対し「なぜノートパソコンを使わないのか」というものだった。それによるともっとも多かった拒否理由はセキュリティや会社上のルールでは無く「どこででも仕事をすることになる」「仕事場以外で仕事をしたくない・必要がない」であり、要するに「いやなものはイヤ」という理由によるものだった(【発表ページ】)。

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今調査は日経BPコンサルティングが保有するモニターから抽出した400人に対して行われたもの。モニター抽出元の特徴から、それなりにIT系技術や経営分野に長けた人を対象としていると見なしてよいだろう。また、母体数がやや少なめであることもあわせ、世間全般の意見とは多少のぶれが生じている可能性を考慮する必要がある。

設問として「職場以外の家庭や外出先などで”仕事のために”ノートパソコンを使っているか」とたずねたところ、「はい」と答えた人は207人で、51.8%に相当する人がノートパソコンを出先で活用していることが分かった。モニターに経営上層部やコンサル系の人が多いからだろうが、過半数の人がノートパソコンを仕事に用い、出先まで持ち歩くと答えているのには少々驚きである。一方「いいえ」と答えた人、つまり職場以外で仕事のためにノートパソコンは使っていないと答えたのは207人・51.8%だった。

その「未使用派」193人に、使いたくても使えないのか、それとも使いたくないから使わないかを確認するため「職場以外で仕事のためにノートパソコンを使いたいと思うか」とたずねたところ、「使いたいが会社のルールなどで使えない」は19.7%、「思う」が16.6%を占めた。36.3%は職場以外でノートパソコンを使用したい(が使用していない)ということになる。一方「どちらとも言えない」は16.1%、「思わない」は46.6%となり、合わせて62.7%は「職場以外でノートパソコンを使って仕事をすることには懐疑的・否定的」であることが分かる。

職場以外でノーパソを使って
仕事をしたくない理由
・四六時中仕事をさせられる
・職場以外で仕事をする必要はない

この「職場以外でノートパソコンを使って仕事をするのには否定的」派62.7%に、なぜそう思うのかとたずねたところ、「場所や時間を問わず仕事をすることになる」「職場以外で仕事をする必要がない」がもっとも多くの意見を占めた。「情報漏えいの危険性」や「無線通信の接続環境が十分でない」など技術的な問題を挙げた人は意外に少なく、使い手側の心の持ちようが大きな理由であることが分かる。

元記事では「ノートパソコンの職場以外での利用を積極的に推し進めたい企業は、社員にモバイル利用のメリットを示す(心境の変化をうながす)必要があるだろう」とまとめている。企業サイドの考え方としては確かにそれで間違いないのだろうが、一方で利用していない・したくない人の意見「24時間会社・仕事に拘束されるのはイヤだ」「職場以外で仕事をする必要は無い」にも一理ある。

仕事とプライベートをしっかりと区分したいという考え方も間違いではない。職種によって事情も異なってくるので一概にはいえないが、「いやなものはイヤだから」と考えている人にノートパソコンで職場以外での仕事を強要させるのは、かえって効率を下げる可能性すら生じてくる。メリットを説明して考え方を改めてくれればそれで良いが、それでも心境的に納得いかない人に対しては、その分職場でがんばってもらうようにした方が、総合的にはプラスとなるのかもしれない。


(最終更新:2013/08/20)

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