メールを存分に使いたいならパケット定額は必須!? 定額未加入者はメールの送受信が少ない傾向

2007年07月23日 06:30

電子メールイメージモバイルを中心に広告代理事業などを手がけるアップデイト社内のモバイルマーケティングデータ研究所は7月19日、携帯電話の利用に関する実態調査の結果を発表した。それによると携帯電話の料金サービスとして普及しつつある「パケット定額制」について、利用している人としていない人の間には、メールの送受信数それぞれにかなりの違いが見られることが明らかになった。料金を気にせずにメールのやりとりをするためにはパケット定額制への加入が必要不可欠のようだ(【発表リリース】)。

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今調査は7月6日から10日の間、19のモバイルサイトの協力のもとに行われたもので、有効回答数は9584人分。「パケット定額制」とは携帯電話の一機能であるインターネットへの接続(サイトの閲覧やサービス利用、メールの送受信)使用料が、基本的に幾ら使っても定額を支払えばよいというもの。ほとんどネット接続をしない場合には従量制(使った分だけ料金がかかる)の方が安くつくが、一定量以上を用いる場合には断然定額制の方がお得となる。なお今回調査した対象の中ではパケット定額サービスに入っている人は96.7%。未加入の人はわずかに3.3%に過ぎなかった。

まず、パケット定額制に加入している人としていない人で、メールの送信数の違いを調べたところ、次のような結果が出た。

パケット定額制加入・未加入者のメール送信数の違い
パケット定額制加入・未加入者のメール送信数の違い

定額制非加入者は「1日1~4通」がもっもと多く37.5%、ついで「1日5~9通」が26.3%。一方定額制加入者も「1日1~4通」が最多なのには違いないがその割合は27.4%と10%ほど落ちており、その分「1日10~29通」「1日30~49通」のヘビーメーラーが増加しているのが分かる。仮に「1日10通以上」という区切りで考えれば、「非加入者」は22.7%なのに対し「加入者」は38.8%。パケット定額制の導入の有無でヘビーメーラーの割合は16.1%もの開きがあることになる。

一方、メール受信数ではどうだろうか。こちらは送信数以上の差異が生じた。

パケット定額制加入・未加入者のメール受信数の違い
パケット定額制加入・未加入者のメール受信数の違い

未加入者が「1日5~9通」がもっとも多く28.2%、それ以下もあわせた「1日10通未満」のライトメーラーが61.2%を占めているのに対し、加入者は「1日10~29通」が最も多く32.3%、それに次ぐのがなんと「1日50通以上」で27.4%に達している。ライトメーラーは24.3%しかいない。

「知り合いとのメールのやり取りは基本的に一対一だから、送受信数はほぼ同じになるはずなのに、どうして送信数と受信数にこれほどの違いが生じるのか」という疑問がわいてくる。しかしこれは、メールでは受信のみを行うサービス、例えばゲームやスケジューラーなどでシステム側から送られてくるメールもカウントしているからなのだろう。パケット定額制を導入している人はメールの受信でパケット料がかさむことを気にせずに済むので、積極的にメール受信が用いられるゲームやサービスを活用し、そのために受信メール数が跳ね上がっているものと思われる。


携帯電話における電子メールサービスは、いつでも受信できて内容を確認できる点など、インターネットのウェブサービスとはまた違った便宜性がある。スケジューラーやアラート機能など単純に事を知らせる目的としても重宝されるだけでなく、電子メールで何かを伝えてウェブ上の変化を教えアクセスさせるといった形で、ウェブとの連動も容易。他所多様な活用方法が考えられる

それらの便利なサービスを十分に活用するためには、やはり定額制の適用は必要不可欠、ということなのだろうか。

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