【更新】がん情報の案内を点字や音声テープで・国立がんセンターが視力障害の人たちに向けて

2007年07月14日 12:00

医療イメージ【国立がんセンターがん対策情報センター】では7月3日、視力障害のある人を対象に、がん治療連携拠点病院の相談支援センターの機能や役割、具体的な質問内容例などについて、点字本と音声テープを作成し、全国の支援センターや点字図書館、盲学校などに配布したと発表した([発表リリース][参考記事:読売新聞])。

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がん対策情報センターでは、同センターが提供しているがん情報を、視覚障害者にもしってもらおうと今回点字本と音声テープを作成した。内容は全国286のがん診療連携拠点病院にある相談支援センターの役割の解説(テープはそれを音声に吹き込んだもの)。冊子は3000部、テープは500本作成し、がん診療連携拠点病院や点字図書館、盲学校に配布。冊子は最寄の相談支援センターで受け取れる他、参考記事によれば情報提供部門(03-3547-6356)に申し込めば無料で送ってもらえるという。

先日もグラビアタレントの村上恵梨嬢が26歳の若さで盲腸低分子化腺がんのため亡くなっていたことが発表されるなど、最近老若男女を問わずがんの話が耳に入ってくる。実際【日本人の「3人に2人が『がん』になる」「2人に1人が『がん』で亡くなる」・がんの2015年問題とは】にもあるように、統計上も日本人にとって「がん」は避けられない現実問題として立ちはだかっているのは確かだ。そしてそのハードルはすべての日本人に対して等しく存在する。視覚に障害を持つ人にも同じこと。彼らに対しても情報を提供しようという試みは、大きく評価してよいだろう。

なお同センターでは一般向けにもがんに関するパンフレットの配布と共に、同等の内容をPDF形式で無料ダウンロードできるコーナーを設置している([該当コーナー])。種類は「がん診療連携拠点病院の相談支援センターにご相談ください」「がん診療連携拠点病院と相談支援センター一覧」「胃がんについて」「家族ががんになったとき」の4種。「肺がん」に関するものがないのが少々気になるが、特に後者の二つは健康な現在においても目を通しておいて損はないだろう。

自分自身、あるいは身のまわりの人が「当事者」になる可能性は決して低くないのだから。

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