任天堂が2008年3月期の第1四半期業績発表、WiiやDSの堅調さで業績UP・配当も上方修正

2007年07月26日 08:00

株式イメージ[任天堂(7974)]は7月25日、2008年3月度第1四半期における財務・業績の概況を発表した。それによると前年同期比で売上高は160.0%増の3404億3900万円、純利益で416.0%増の802億5100万円となり、好調な業績をあらためて見せる結果となった。年間配当予想も700円から960円に上方修正され、主要ハードのDS(Lite)やWiiもソフト・ハード共に好調な売行きを示している(【発表リリースページ】)。

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通期(一年間分)の業績予想の修正も行われたが、それによれば2008年度は売り上げが1兆1400億円から1兆4000億円に、純利益が1750億円から2450億円に上方修正されている。これはニンテンドーDSやWiiの売り上げが世界規模で堅調なことや、為替変動が円安に進んでいることから為替利益が発生し、今回のような結果になったという。

なお業績の上方修正を引っ張った立役者であるDSとWiiだが、DSはこの第1四半期だけで698万台(Lite含む)・累計で4727万台、Wiiは第1四半期で343万台・累計で927万台の販売実績をあげている(全世界ベース。日本国内ベースでは累計295万台)。このペースで行けば次の四半期にはWiiの累計販売台数が1000万台の大台に乗るのは確実といえよう。

今回の発表では配当予想も現行の中間140円・期末560円から、中間140円・期末820円と260円プラスに上方修正された。これは現状の業績を元に試算したもので、今後業績が現予想から変動すればさらに修正される可能性がある。

今発表は25日の14時に行われたが、発表されるや否や同社株式は急速に買い進まれ、それまで前日比マイナスで推移していたものが一気にプラスに転じ、結局大幅高で場を終えることになった(56800円、前日比+1900円/+3.46%)。

直近ではネガティブファクターがほとんど見つからない任天堂。あるとすれば「過度の期待を下回る」業績が出ることくらいだろう。今期の終わりごろには株価が6ケタ台に……などという冗談もあまり冗談にならないような気さえしてくるのは当方だけではあるまい。

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