外国人投資家の日本株購入、12か月連続の買い越し

2007年07月08日 12:00

株式イメージ【東京証券取引所】が7月5日に発表した、最新の【投資部門別売買状況】(東京1部・2部、大阪、名古屋の3市場合計)によると、外国人投資家の株式購入金額は売りが23兆あまり、買いが24兆あまり、差し引き1兆1456億6258万1000円となり、12か月連続の買い越しとなった。投資部門別の区分における「外国人」の勢力が、日本株を引き続き買い続けている様子が分かる。

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6月4日から29日の投資部門別売買状況資料によると「外国人」の売りは23兆4853億4303万8000円、買いは24兆6310億561万9000円で、差し引き1兆1456億6258万1000円の買い越し。6月の市場展開としては日経平均で1万8000円台を一つの節目として上昇を続け、ややもみあいが続いているものの、回復軌道に乗り始めた雰囲気が強い。これらの背景の一つに、外国人の買い支えがあげられることが判明したことになる。

また、その他の部門もあわせ、6月一か月間と6月の最終週である25日から29日の動向をそれぞれ調べてみると次のようになる。

●6月一か月間
・法人……5387億5204万3000円の売り越し
・個人……1821億3116万5000円の売り越し
・外国人……1兆1456億6258万1000円の買い越し
・証券会社……102億7252万3000円の買い越し

●6月25日から29日の6月最終週
・法人……1099億1889万8000円の買い越し
・個人……277億4344万3000円の買い越し
・外国人……309億5273万8000円の買い越し
・証券会社……47億7521万2000円の買い越し


6月中は外国人がひたすら買い越しに走る一方で個人と法人、証券が前半で売り越しに回っていた。そして後半でまずは証券、そして法人と個人が買い越しに反転。6月最終週には4部門すべてが買い越しとなった。

6月後半にかけてようやく国内外を問わず、日本の株式への投資欲が浸透してきた一つの証拠ともいえるだろう。

しかしながら6月後半以降、日経平均は1万8000円台前半で頭を抑えられた形となり、いわゆる「もみあい」が続いている。各部門にさらなる「買い」の判断を与えるためには、市場の浄化作用の促進をはじめとする市場内の各種問題の解決、見通しの明るい新規事業の開発など、これまで以上の買い材料を市場に提供する必要があるのだろう。

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