SBIイー・トレード証券、海外ETFの取り扱い開始・米10銘柄と香港銘柄から

2007年06月19日 12:30

株式イメージ先に【イートレ証券(8701)で海外上場ETFの取り扱い開始・日経報じる】でも第一報をお伝えしたように、【SBIイー・トレード証券(8701)】は6月19日、同日注文分からアメリカ市場のETFの取り扱いを開始すると発表した(【発表ページ】)。19日からはアメリカ市場のETF10銘柄、26日からは香港市場のETFの売買が可能となる。

スポンサードリンク

ETFとはExchange Traded Fundの略で、上場されている投資信託のこと。特定の株価指数に連動する形で上下するもので、株式と同じように売買が可能。いわば「株式や先物などの指数のパッケージ」を売買するようなものといえばよいだろう。

イー・トレード証券ではすでにアメリカ・中国・海外の現物株式や、アメリカ市場を通して他国のADR(American Depositary Receipt/米国預託証書。「米国外の外国企業や外国政府、あるいは米企業の在外法人子会社などが発行する有価証券に対する所有権を示す証書」)などを購入できる。ただしそれぞれの口座において事前の独自契約申請が必要になる他に、取引に用いる通貨は各国の現地通貨なため、直近の為替レートで日本円との交換が必要になる。

今回売買開始が発表されたアメリカ・中国の上場ETFの販売も、既存の海外現物株式と同じように取引が可能となる。つまり事前に既定の為替レートで該当通貨に交換しておき、その上で現物株式と同様に売買を行うことになる。手数料も現物株式と同様(例えばアメリカETFの場合、1注文・1000株まで26.25ドル(税込))。

香港市場の銘柄は現在明らかにされていない(先の報道では4銘柄とある)が、アメリカ市場のETFは次の10銘柄であることが明らかにされた。

・EEM(iシェアーズ MSCI エマージング マーケッツ インデックス ファンド/NYSE)
  MSCI エマージング・マーケット・インデックスに連動。アルゼンチン、ブラジル、チリを始めとする計26ヶ国のエマージング・マーケットの指数から構成されている
・EFA(iシェアーズ MSCI EAFE インデックス ファンド/NYSE)
  MSCI・EAFEインデックス・ファンドに連動。ヨーロッパ、オーストラリア及び極東の株式を含む
・EPP(iシェアーズ MSCI パシフィック(除く日本)インデックス ファンド/NYSE)
  MSCIパシフィック・フリー・イーエックスジャパン・インデックスに連動。主にオーストラリア、香港、ニュージーランドおよびシンガポールの4つの国の株式で構成されている
・EWT(iシェアーズ MSCI 台湾 インデックス ファンド/NYSE)
  MSCI 台湾・インデックスに連動。主に台湾証券取引所で取引されている株式で構成され、その三大産業は、技術用ハードウェアおよび機器ならびに半導体用機器および素材である
・EWY(iシェアーズ MSCI 大韓民国 インデックス ファンド/NYSE)
  MSCI・韓国・インデックスに連動。主に韓国証券取引所で取引されている株式で構成されており、その三大産業は、半導体および半導体機器、銀行および資本財である
・EWZ(iシェアーズ MSCI ブラジル インデックス ファンド/NYSE)
  MSCIブラジル・インデックスに連動。主にサンパウロ証券取引所で取引されている株式で構成されている。その三大産業は、エネルギー、素材および銀行である
・EZA(iシェアーズ MSCI 南アフリカ インデックス ファンド/NYSE)
  MSCI・南アフリカ・インデックスに連動。主に、ヨハネスブルグ証券取引所で取引されている株式で構成され、その三大産業は、素材、エネルギーおよび通信である
・FXI(iシェアーズ FTSE/新華チャイナ25 インデックス ファンド/NYSE)
  FTSE新華チャイナ25インデックスに連動。香港市場の時価総額と流動性の面で上位25の中国企業から成る
・IVV(iシェアーズ S&P500 インデックス ファンド/NYSE)
  米国受益証券市場の大型株を含むS&P500インデックスに連動
・QQQQ(パワーシェアーズ QQQ/NASDAQ)
  米国ナスダック市場の大型株100銘柄から成るナスダック-100指数に連動。


例えばブラジルの企業に直接投資することはできなくとも、ブラジルの株式に連動するEWZを買うことで似たような効果を期待し、ブラジル経済の成長を心待ちにすることができるようになる。

今後引き合いが多ければアメリカ・香港のETFの取り扱い数も増加することだろう。日本国内の現物株式だけに飽き足らない人や、特定国・地域の将来性に期待して投資したい人には魅力ある金融商品といえるだろう。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ