『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズ初のゲーム化、バンナムからPSPで今年発売決定

2007年06月23日 12:00

涼宮ハルヒの憂鬱イメージ【バンダイナムコゲームス】は6月22日、アニメ版の『涼宮ハルヒの憂鬱』を携帯ゲーム機のプレイステーションポータブル(PSP)向けとして発売すると発表した。発売時期は2007年中で価格は未定(【発表ページ】)。

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『涼宮ハルヒの憂鬱』は同名を冠するアニメが大ヒットし、収録作品が逐次DVD化され、さらに登場キャラクタのイメージソングCDも続々発売されている作品。アニメは元々お気軽に読めるライトノベルの作品ということもあり、受け入れる層は幅広かったが、それに加えて有名声優陣の起用、アニメ化された際の画質や動きのクオリティの高さ、設定や描写の細かさが多くのアニメファンの支持を受け、大ヒット作品となった。そしてアニメのヒットと共に小説のセールスにも拍車がかかり、ライトノベルブームにのる形でさらに大きく売り上げを伸ばし、角川の業績アップにも貢献している。

原作となる小説では現在、4月に発売された『涼宮ハルヒの分裂』が最新作で、その続編にあたる「涼宮ハルヒの驚愕」が6月発売予定から未定に延期され、言葉通り読者を「驚愕」させる状況となっている。

22日に発表されたのは正式サイトの前の「速報」的ないわゆる「ティザーサイト」。公式サイトは7月10日にオープンし、詳細情報は6月30日売り号の『ザ・スニーカー』などにも掲載されているので、それらを読めと主人公の涼宮ハルヒ自身が読者に命じている(笑)。

現在画面写真やゲーム内容は上記サイトでは一切明らかにされていないが、【GAME Watch】の報によると「ジャンルはアドベンチャー」「舞台はアニメ作品の世界」「登場人物と会話を交わしてストーリーを進めて行く」という、いっぺんごく普通のアドベンチャーゲームのように見受けられる。

しかし同時に「コンシューマーゲームでは初の試みとなる”新システム”や新要素を詰め込んだ作品」という説明もあるのが気になるところ。「ゲームでは」という表記でない以上「パソコンゲームではすでに導入されているが、ゲーム機ではこれまでになかった仕組み」なことが想像できるため、非常に気になる話ではある。

また、音声出力・演出が比較的容易なPSPでのゲーム化ということもあり、アニメ版と同じ声優が起用されるのか、されるとしたらどこまで声の演出があるのかなど、気になる要素は山盛りといえよう。

【第一弾はアニメ版「涼宮ハルヒの憂鬱」のゲーム化・角川版権会社、複数会社と交渉中】にもあるように、今作品は【角川グループホールディングス(9477)】のグループ会社コンテンツ統括管理会社「角川プロダクション」の第一弾作品となる。今回発表されたPSP版『涼宮ハルヒの憂鬱』の展開や内容が、同社の意気込みや方針、姿勢、力量を推し量る試金石となるだけに、その方面でも注目したいところだ。


(最終更新:2013/09/08)

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