ケータイかざせばアレルギー情報が分かる・キユーピーが携帯電話でベビーフードのアレルギー情報提供開始

2007年06月30日 12:00

ベビーフードアレルギー情報イメージ【キユーピー(2809)】は6月27日、同社が発売しているベビーフードのビン詰め52品について、添付しているバーコード(QRコード)を携帯電話で読み込むとその製品のアレルギー特定件材料などの情報がその場で分かるサービスを6月末から開始すると発表した(発表リリース)。対応機種は現在NTTドコモのデジカメ機能付機種のみ。7月末からはソフトバンクモバイルにも対応予定。

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他の年齢層以上に、乳幼児期においては食物アレルギーに注意が必要になるのが、アレルギー症の乳幼児を持つ保護者の常。しかし、ベビーフードの容器に書かれている表示だけでは分かりにくいという問い合わせがキユーピーにも多々寄せられているという。そこでキユーピーでは、今回商品につけられているバーコードをカメラ付携帯電話で読み込むことで、どの原料にどのアレルギー特定原材料が入っているのかを、その場で知るサービスを開始したのだという。アレルゲン特定原材料だけでなく、卵や小麦など、特定のアレルゲンを使っていない商品を月齢別に検索できる機能もつけている。

商品のバーコードからアレルギー情報を表示した場合(上)と、アレルゲンを使っていない商品を探す検索機能(下)
商品のバーコードからアレルギー情報を表示した場合(上)と、アレルゲンを使っていない商品を探す検索機能(下)

店頭で並べられている一般商品のラベルでもよく見かけるが、アレルギー特定原材料について厚生労働省が表示を義務付けているのは「小麦、卵、乳、そば、落花生」に過ぎない。キユーピーが今回行うサービスではこの義務化5品目に加え、推奨20品目「あわび、いか、いくら、えび、オレンジ、かに、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン」について表示・検索ができる。

食物アレルギーはほんの少量食しただけでも反応してしまう場合が多い、やっかいなシロモノで、大人も子どもも非常に注意を要するもの。大人はまだ自分で商品を選んだり表記を見て注意することができるが、子ども、特に乳幼児期はそういうわけにもいかない。子育てにおいてもっとも注意しなければならない事柄の一つだが、リリースに説明されているように商品パッケージだけでは情報が収めきれず、分かりにくい場合もある。

そこでどこでも持ち歩ける携帯電話を使ってもらい、QRコードを架け橋にして、たくさんの情報が掲載できるインターネットのサイトに接続させ、情報を過不足無く提供しようというのが今回のキユーピーの狙い。例えば野菜に添付したQRコードを読み込ませると生産農家のプロフィールやレシピにアクセスできるサービスなど、「どこでも利用できる」「すぐに差し替えもできるたくさんの情報を提供できる」携帯電話のネット接続の特徴を利用した有益な情報提供はそろそろ生活に浸透しつつあるが、今回のサービスも人によっては非常に役立つものとなるだろう。

願わくばベビーフードだけでなく、すべての商品に同様のサービスを提供してほしいものだ。そして「携帯電話を使った情報の提供も商品のサービスの一環」という認識を持ってくれるとありがたいし、買い物も楽に、そして楽しくなるのだが。

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