【更新】任天堂、投資単位の引き下げについて「電子化後に導入検討」と改めて表明

2007年06月28日 19:30

株式イメージ[任天堂(7974)]は6月28日、自社株式の投資単位の引き下げについて、現状では予定していないことを明らかにした。2009年6月までに実施される株券の電子化後に改めて検討課題として考えているという([発表リリース、PDF])

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任天堂の株価は主力商品である家庭用ゲーム機Wiiと携帯ゲーム機ニンテンドーDSの売行きが好調なこともあり、まさに「うなぎ登り」的な上昇を続けている。現在株価は4万4950円(東証、6月28日終値)をつけ、時価総額は6兆3680億円を超え、日本国内の上場企業では【ソニー(6758)】を抜いて10位の位置を維持している。

任天堂の株価推移。
任天堂の株価推移。

また、任天堂の株式の投資単位(単元)は100株のため、通常の売買における最低取引価格は約450万円となり、個人投資家には知名度の高い銘柄でありながら、少々扱いにくい額になっているのも確か。

今件について任天堂ではリリースの中で、投資家層の拡大や流動性を高めるために必要な措置の一つと認識していると表明したものの、現行では多額の費用が発生するとし、現時点における単元引き下げの可能性を否定した。

その一方、2009年6月までに実施される上場企業の株券の電子化によって、株券の不発行制度が全面的に導入されるため、それ以降ならば(株券発行の費用も生じないため)投資単位の引き下げは検討すべき課題であるとしている。

どちらにせよあと2年ほどは、任天堂の株式の単元引き下げや分割を望むのは難しいようだ。現在の株価において、任天堂の投資単価の高さは日本銀行という特殊事情を持つ銘柄を除けば【天龍製鋸(5945)】【歌舞伎座(9661)】【オリンパス(7733)】【エスケー化研(4628)】に続き第五位の位置を占めている。

個人投資家にとってミニ株・S株でなければほとんど手が届かなくなりつつある任天堂。どこまで株価は上昇するのだろうか。WiiやニンテンドーDSが今後2年間堅調に同社の業績を押し上げ、株価がそれに伴って順調に推移した場合、電子化までにこの投資単価順位と投資単価そのものが、さらに繰り上がり上昇ことは想像するに難くない。

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