「実はしょうゆう(そういう)使い方なんです」!? 意外な使われ方をするしょう油たち

2007年06月25日 06:30

しょう油イメージ和食の料理には欠かせない調味料の筆頭として挙げられるのが「しょう油」。濃い口薄口減塩ポン酢、実に多種多様のしょう油たちが店の調味料コーナーに並んでいる。それだけ用途が多く、許容力も持ち合わせているということなのだろう。先日相次いで、意外な使われ方をしているしょう油たちを見かけたので、ここに紹介してみることにする。

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アイスをいっそう「愛す」ための「アイスクリームにかける醤油」

「アイスクリームにかける醤油」イメージまず最初に紹介するのは、[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]で伝えられていた「アイスクリームにかけるしょう油」。商品名もそのままズバリ『アイスクリームにかける醤油』。

実はあまり知られていないことではあるが、しょう油を一滴から二滴アイスクリームにかけることによって、かえってアイスの甘みは増す。【ちょっと気になることば、メロンパンと「カリモフ(かりもふ)」】でも説明したように、あるいは誰もが知っているヒットアイス「雪見大福」にもあるように、相反する味覚を少しおりまぜることで、メインの味覚が一層引き立つことはよくある。「アイスにしょう油」もまさにその一例。

製作元は岐阜県の山川醸造が醸造するたまりやしょう油などを販売しているしょう油専門メーカー。しょう油の品質に自信があるからこそ、アイス向けのしょう油もわざわざブランド化して送り出せるのだろう。メーカーのサイトなどの説明によると、「和風のアイスクリームの味わい」が楽しめるという。

彼のカレーにしょう油をひとさし「カレー醤油」

「カレー醤油」イメージ続いて紹介するのは、【エキサイトニュース】に掲載されていた「カレーにかけるしょう油」の話。商品名はこちらもズバリ『カレー醤油』。

和風の味わいにするために調味料にしょう油を入れることは、昔のカレーの作り方でもよくある話。洋食のはずなのだがどことなく和の香りと後味が感じられたものだった。逆にソースをかけて洋食感をプラスさせる食べ方もあったが、こちらはあくまでも調理後、食べる直前にかける食べ方。

今ではレトルトのカレー、あるいはカレールーが普及し、カレー粉からカレーを作ることはほとんどなくなったため、カレーにしょう油を入れて作る機会も滅多になくなった。「洋食」としてのカレーのイメージも定着し、ソースをかける食べ方も「亜流」扱いされるのがオチ(個人的には好きだが)。

「エキサイトニュース」で紹介されていた「カレー醤油」とは、ソースのように食べる直前にカレーのルー部分にかけるという、カレー用のしょう油。メーカーサイトなどの説明によると、単独のしょう油ではなく2種類のしょう油と6種類の香辛料を掛け合わせ、カレー向けの味わいにしたしょう油なのだという。また、カレーライスたけでなく、フライものやから揚げの下味、チャーハンの仕上げ、肉じゃがの味付けなど、他の料理の「和風化計画」にも利用できるとのこと。

元記事によるとメーカーの社長さんが元々「カレーにしょう油派」(しかも作る段階で、ではなく食べる直前にかける派)で、もっと美味しい「カレー向けしょう油」を作ろうと3年の月日をかけて完成させたとのこと。人のこだわりは時として新しい出会いを提供するという好例だろう。


当方も諸般の事情で色々な料理に挑戦する機会が多くなった昨今、常駐させている調味料もせいぜい(制限食用の超減塩)しょう油とこしょう、とうがらしくらいだったものが、お酢やぽん酢、白ごま・黒ごま、砂糖に小麦粉、ホットケーキミックスにカレー粉、みりんなど、倍以上に増えてしまった。挙句の果てに「今度は自作のだし汁を作ってみたいな」と思うありさまである。

アイスやカレーにしょう油など、一見違和感を覚える組み合わせだが、よくよく思い返して見ればかつてはよく使っていた「味わい方」の一つ。過去に経験のある人も、興味を持った人も、機会があれば試してみるのも良いだろう。新たな味との出会いを体験できるかもしれない。


(最終更新:2013/09/02)

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